テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

愛するゆりあへ ~ママが遺した命のメッセージ~

番組ID
205015
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2009年05月30日(土)09:35~10:30
時間(分)
47
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー
放送局
九州朝日放送(KBC)
製作者
九州朝日放送(KBC)
制作社
九州朝日放送(KBC)
出演者
ナレーション:安田成美、朗読:中村織里江
スタッフ
撮影:濱崎晃、編集:日野香織、題字:半田真理子、音響効果:郡孝司、MA:松本英樹、EED:怡土太一郎、取材:中村涼子、構成:中村涼子、プロデューサー:大迫順平、制作:臼井賢一郎
概要
2008年2月、福岡県久留米市で1人の女性が息を引き取った。彼女の名はテレニン晃子さん、享年36歳。晃子さんはロシア人の男性と結婚して愛娘・柚莉亜(ゆりあ)ちゃんを授かるが、骨髄のガンに侵されていることが分かり、余命わずかと告げられる。病魔と闘いながら、晃子さんが決意したことは“愛するわが子をこの世に残すこと”、そして“メッセージを遺す”ことだった。◆晃子さんは成長するゆりあちゃんのそばで、母として教えたかったことを1年にわたってノートに綴り、そのメッセージは1冊の本になった。晃子さんはおしゃれや恋など女の子が経験する悩みとどう向き合えばいいのかを、自身の経験をもとにやさしく語りかけている。3歳になったばかりのゆりあちゃんは、まだママの死を理解できない。しかしママが命の限り綴ったメッセージは、いつまでもゆりあちゃんのそばで生き続ける。

同じ年代の公開番組

楽園に迷い込んだシカ ~尾瀬の危機と自然保護~

福島県と群馬県などにまたがり、年間40万人近いハイカーが訪れる自然の宝庫・尾瀬。枯れた植物が堆積を繰り返しながら8千年の時間をかけできたとされる泥炭層が水を湛えて高層湿原を作り、毎年、水芭蕉やニッコウキスゲなどの高山植物が咲き乱れる。◆しかし、尾瀬の湿原はもろい。人間が一足踏み入れるだけで泥炭のスポンジは傷つき、それが繰り返されれば、地面がむき出しになって水をためることはできなくなる。◆その、葉っぱ一枚枯れ枝一本持ち帰ってはいけない特別保護地区・尾瀬で、10年ほど前から野生のシカが増え、深刻な被害をもたらしている。シカはニッコウキスゲなどの芽を食べ、湿原を縦横無尽に駆け回り、湿原を掘り起こす。◆シカは奥日光から移ってきたといわれる。長らくの棲み家を人に追われ、「野生動物の楽園」をようやく見つけたのだろうか?。300頭以上もいると推定され、このままでは尾瀬の湿原が消滅するのも時間の問題かもしれない。環境省は2009年、シカの駆除に乗り出した。夏は湿原に罠をかけて捕らえ、ハイカーのいない季節には猟銃で撃ち殺す、自然保護のシンボル・尾瀬で。◆尾瀬の歴史は、人の営みと自然保護との間で、バランスを模索し続けた歴史でもある。木道を整備しハイカーの立ち入りを制限した。ゴミ持ち帰り運動、スーパー林道反対運動、アヤメ平復元活動。ミズバショウが巨大化した湿原の富栄養化に、山小屋は浄化槽を設置した。至仏山立ち入り禁止措置。◆そんな中で、シカの出現はいかにも象徴的であり、皮肉でさえないだろうか。尾瀬のシカに象徴される自然保護の難しさを考える。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組