テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

ザ・ドキュメント 三人の酒蔵 ―社長とナナさんとウエキの冬―

番組ID
205605
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2011年02月12日(土)09:55~10:50
時間(分)
47
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー
放送局
関西テレビ放送(KTV)
製作者
関西テレビ放送(KTV)
制作社
関西テレビ放送(KTV)
出演者
語り:門田裕
スタッフ
撮影:平田周次、撮影:前里裕、編集:片野正徳、MA:中嶋泰成、効果:萩原隆之、題字:櫻井洸太、ディレクター:豊島学恵、プロデューサー:土井聡夫
概要
兵庫県明石市にある小さな酒蔵の酒造りの日常を通じて、そこに働き、暮らす人々の人生模様を追う。◆神戸の灘とともに酒造りが盛んな明石市西部の江井ヶ島で、「太陽酒造」6代目として納得できる酒造りを追求する田中忍社長。社長に振り回されなからも明るく酒蔵を支える妻「ナナさん」。そして自分探しの末に辿り着いた、たった一人の従業員「ウエキ」。一見バラバラな三人だが、この蔵で酒造りを守っていきたいという思いだけは共通している。◆阪神淡路大震災で大きな打撃を受け、ベンチャー企業に買収され、あげく取り壊されてマンションに建て替えとなりそうな危機に直面しても、社長の必死の抵抗やファンの支援で奇跡的に存続した酒蔵。大きな借金があっても、華やかな暮らしがなくても、仕事が地味で辛くても、この純米酒造りの喜びがあれば寄り添って行ける。そんな三人の酒造りを見つめる。
受賞歴
映像技術賞(第65回映像技術奨励賞(撮影/平田周次))

同じ年代の公開番組

老後の住まい革命

北欧の福祉先進国で一般的な考え「エイジングインプレイス(地域居住)」をキーワードに、様々な環境で暮らす要介護高齢者を取材する。◆自宅の場合、自由があるが夜間や緊急時に不安を残すため、家族の援助が不可欠だ。施設(特養)の場合は、24時間のケア体制で安全面は確保されるが、スケジュール管理された不自由な生活を強いられる。また、画一的なケアによって入居者に依存心が生まれる懸念もある。自宅と施設は、いわば「二律背反」の関係だった。◆そこで、現代の社会福祉における基本理念「ノーマライゼーション」発祥の地で、福祉国家として知られるデンマークを訪ねた。この国は、50%前後の所得税と、25%の消費税で、手厚い社会保障を支えている。かつて特養のような施設整備を進めたことが、社会的入院の増加を生み、高齢者を社会から隔離することにつながった経緯から、「在宅ケア」への移行を図り、ニーズに応じたケアを提供する施策へと舵を切った。◆「自己決定」「残存能力の活用」「住居の継続性」を高齢者三原則に定め、入居者がケアスタッフと対等な関係のもとで自分らしい暮らしを継続できる、様々な高齢者住宅を整備している。首都コペンハーゲンの南西部にあり、福祉サービスが特に行き届いた街、スベンボー市の高齢者住宅にて取材した。◆日本でも「施設」から「住宅」への転換は進み、「高齢者専用賃貸住宅」が制度化された。賃貸借契約で、外部から個別の介護サービスが受けられ、安否確認など生活支援サービスも備える。病気や障害があっても、高齢者が精神的に自立した生活が送れ、生きることを幸せに思える社会の構築が急がれる。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
テレメンタリー2011 ダブルプリズナー

岡山県の国立ハンセン病療養所で暮らす立花誠一郎さん(90歳)。このほどオーストラリア戦争記念館で65年前の貴重な写真が見つかった。1946年3月、シドニー港から帰国する立花さんを写したものだ。◆1944年8月、オーストラリア・カウラ捕虜収容所で日本人捕虜が集団で暴動、234人が死亡する事件が起こった。捕虜になることを恥とした旧日本軍の戦陣訓が、絶望的な自殺攻撃に彼らを駆り立てたのだ。収容所でハンセン病と診断された立花さんは、病院に隔離されていて、暴動を傍観するしかなかった。写真ではカメラに向かって笑顔を見せる立花さんだが、心の中は不安でいっぱいだった。帰国は新たな隔離生活の始まりだったからだ。◆捕虜とハンセン病。戦陣訓と誤った隔離政策という2つの国策に人生を翻弄された立花さん。長年、過去について口をつぐんできたが、戦後40年以上経ってようやく重い口を開き始めた。その思いを受け止めたのは、岡山市の高校生たちだった。だが、立花誠一郎という名前は多くの日本人捕虜がそうだったように今なお偽名である。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組