テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

ザ・ドキュメンタリー 島に吹く風 ~芸術祭が残したもの~

番組ID
205631
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2011年02月20日(日)12:30~13:00
時間(分)
25
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー
放送局
テレビせとうち(TSC)
製作者
テレビせとうち(TSC)
制作社
テレビせとうち(TSC)
出演者
大島よしふみ、ナレーター:真木ナオ
スタッフ
MA:大前智浩、取材:原直毅、取材:増田健一郎、ディレクター:原直毅、プロデューサー:高坂博士
概要
過疎化が進む瀬戸内の島々を舞台に開催された「瀬戸内国際芸術祭2010」。人口200人足らずの男木島にも十数組のアーティストがやってきて、彼らのアートを目的に3ヵ月で10万人もの観光客が訪れた。やがて芸術祭は終わり、島はまた静かな日常に戻った。しかし以前と違うのは、島にアートが残ったこと。そして、アーティストが残ったことだ。◆香川県高松市出身のアーティスト・大島よしふみさん率いる「オンバ・ファクトリー」。彼らは芸術祭の会期中、島の住民にとって欠かせない使い古したオンバ(手押し車)を、メンバー5人それぞれのデザインを施しながら再生し続けた。その数30台。できあがったオンバを納品に行くと、おばあちゃんたちが感激の声をあげた。会期が終わってもその活動を続ける大島さんには「島に住みたい」という気持ちが生まれた。◆番組は芸術祭が瀬戸内の島にもたらしたもの、そしてアーティストとの交流で生まれた島民の意識の変化を見つめる。
放送ライブラリー以外で視聴可能な施設

同じ年代の公開番組

無縁のきずな 生き別れる家族たち

名古屋市のある斎場で驚くような葬儀が日常となっていた。家族の参列は一切なく、ガランとした式場では、高齢者の身元引き受けと生活支援を行う団体「きずなの会」の職員二人だけが男性を見送っていた。家族は参列を拒否したのだと言う。7割の会員が家族と絶縁状態で、亡くなってなお遺骨も引き取られないのだ。◆74歳の美代子さん。子供も孫もいるが支援を受けられない。契約直後に入院したが、きずなの会が家族の代わりに入院の連帯保証人となり事なきを得た。一人暮らしの自宅で転倒して大腿骨を骨折。完治しているはずだったが何故か再び歩けなくなってしまった。転倒した当時、隣人などが子供に連絡を試みたが関わりを拒絶されたという。子供や孫と暮らしていたが、大ケンカをして家を出た。そんな美代子さんにとって、きずなの会は買い物などの生活支援もしてくれる言わば「家族の代行」で欠かせない存在。本当の家族と会うのは「死んでからでいい」とまで言う。◆70歳で亡くなった利文さん。離婚して一人娘とは20年間音信不通だったが、その娘は父の死を意外な形で知り、どのような形で死んだのか知りたいと望んでいた。離婚の原因はギャンブル。離婚後、利文さんはギャンブルは止め、家族と再び会いたいと思っていたが「自分からは無理」と躊躇していた。一方の娘も孫の顔を見せたいと父を訪ねた事があったが、行き違いになり、あと一歩で絆が再びつながる事はなかった。◆81歳のHさんは、65歳で離婚。一人娘とも結婚を巡りもめて、23年間連絡が取れていない。誰にも頼らず生きていこうときずなの会に入ったが、最近一人では生きていけない事に気付き、自作の運勢表を手渡す事で人とつながるのを楽しみにしている。そうして作った人とのつながりが、Hさんの人生を変えようとしている。運勢表を通じて仲良くなったお好み焼き屋のおかみさんに応援されて、一人娘との再会に動き出したのだ。◆無縁となった高齢者の様々な事情。しかし、彼らが支えられていたのは、やはり人とのつながり。無縁化した社会で見つけた新たな「絆」だったのだ。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組