文明の交流は、戦争によるそれも見逃せない。戦いや勢力争いが、結果として文明を発展させることもある。◆バイキングは、フィヨルドから船出する戦士たちの呼称であった。戦好きの異教徒として恐れられたが、彼らの交易者としての足跡は無視できない。またアレキサンダー大王の偉業も、東西文明の融合者として歴史に残る。いつの時代も、剣をかざしての旅が東西南北の文化を結ぶ。◆バイキング遺跡〔デンマーク〕、ビルカ遺跡〔スウェーデン〕、ルクソールの神殿〔エジプト〕、ペルセポリス遺跡〔イラン〕、パルテノン神殿〔ギリシャ〕、ヘラート遺跡〔アフガニスタン〕、バビロン遺跡〔イラク〕、サルナートの仏教遺跡〔インド〕

昭和半世紀の節目にちなみ、５０年間の記録フィルムと関係者の証言で時代を分析し、昭和を動かしたものは何かを考える。（１９７５年４月６日～１９７５年１２月２８日放送、全３９回）◆この回のテーマは、昭和２６年（１９５１）の対日講和条約。レポーターは麻生良方。

第５代将軍徳川綱吉のもとで権勢と栄華を誇った御用人・柳沢吉保（石坂浩二）と、死を賭して武士道を貫いた大石内蔵助（江守徹）との宿命的な対決を軸に、架空の人物・柳沢兵庫（竹脇無我）をからませて、元禄の世をロマンの香り高く多角的に描く。ＮＨＫ大河ドラマ第１３作の総集編。前後編の全２回。原作：南條範夫。◆前編「栄光の章」。

人間国宝・平田郷陽さんは、この道５０年になる衣裳人形作家の第一人者。その仕事場を訪ねて、製作にいそしむ姿を紹介する。（当時７１歳、昭和５６年没）平田さんは１４歳で人形師の父について人形作りの手ほどきをうけ、２２歳で父を亡くしてからは独学で古来の技術を学び、独自の手法を創り出してきた。「腹を立てないように心がけている。気持ちを和やかにしていないと、作品もそうならない。人形には和やかな精神がなくては」と、静かに語る。

資源問題を中心に、食糧、人口問題を取り上げ、それが明日の人類に及ぼす影響を考えるドキュメンタリー・シリーズ。（１９７５年１月５日～３月３０日放送、全１３回）◆第２回はテーマを「未来のエネルギー」として、燃料電池開発の発展の過程をたどる。開発目的や狙い、その仕組みを研究者の言葉とアニメーションによって説明。プリンストン大学プラズマ研究所では地上に太陽を作り出すべく研究が行われており、核融合の平和利用によって人類が利用する向こう１００万年分の燃料が確保できるという。技術面での改善点もあるが、２０世紀中には利用可能になるとみられている。

資源問題を中心に、食糧、人口問題を取り上げ、それが明日の人類に及ぼす影響を考えるドキュメンタリー・シリーズ。（１９７５年１月５日～３月３０日放送、全１３回）◆第１１回のテーマは、食糧。消費者が高値で苦しんでいる割には、飲食店は繁盛している。家庭からも町からも、食べ残しが「ゴミ」として捨てられている。日本で自給されている農産物はコメ。その他のほとんどを輸入に頼っている。

１９７５年の天皇皇后両陛下ご訪米（９月３０日～１０月１４日）に際し、天皇陛下をアメリカ市民に紹介する目的で、国際交流基金の委託により制作された番組。◆天皇陛下の日常や公務などの映像を通して、１９７５年現在の「天皇」を紹介する。また、古代は秋の収穫を祈る祭司でもあった天皇の歴史と伝統、そして文化継承者としての天皇を、正倉院の宝物やさまざまな儀式の中に見てゆく。両陛下のお人柄、伝統文化と天皇、日米関係と天皇を柱に構成し、日本国民の敬愛を集める天皇陛下を明るく描いた。

昭和半世紀の節目にちなみ、５０年間の記録フィルムと関係者の証言で時代を分析し、昭和を動かしたものは何かを考える。（１９７５年４月６日～１９７５年１２月２８日放送、全３９回）◆この回のテーマは、戦時中に全国で整備された組織“隣組”。レポーターは高田敏江。