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テレビ番組

FBCスペシャル2012 待ち遠しき春 ~放射線からこの子の未来を守りたい~

番組ID
207445
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放送日時
2012年05月25日(金)16:00~16:55
時間(分)
48
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリーondemand_video報道・時事
放送局
福井放送(FBC)
製作者
福井放送(FBC)
制作社
福井放送(FBC)
出演者
ナレーター:井上寿美枝
スタッフ
撮影:山内明、編集:山内明、美術:寺前伸治、ディレクター:増永英尚、プロデューサー:藤井明博、チーフプロデューサー:秋野範夫
概要
福島第一原発事故はそこに暮らす人々から当たり前の日常を奪った。2011年12月、政府は冷温停止状態を宣言したものの、ふるさとに安心は戻らない。◆福井市北西部に位置する殿下地区。福島から遠く離れたこの山間の小さな町で、ひとりの少女が暮らしている。2011年9月に福島県南相馬市から転校してきた小学6年生の女子。両親は仕事で福島を離れられず、ひとりきりのホームステイだ。「娘の健康には代えられない…」。家族がそろうのは1か月に一度だけ。こみ上げる寂しさにつぶされそうになる時もある。「お母さん今日の調子はどう?」。事故後に初めて手にした携帯電話でメールを送る。◆あの日まで通っていた福島の小学校は、隣町の仮設校舎で授業を続けていた。約200人いた児童の数は半分以下にまで減った。繰り返される除染。それでも目に見えぬ放射能への不安は消えない。「原発事故さえなければ…」。◆当初予定していた避難のめどが近づいていた。ようやく慣れ始めた殿下での生活に、温かく迎えてくれた地区の人たちの顔が浮かぶ。「春休み 終わるとちがう 春が来る」。12歳の少女は必死に前を向こうとしていた。卒業の春、彼女はひとつの大きな決断をする。番組では、200日間の密着を通して、原発事故の現実に目を向ける。

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