テレビ番組
BBTスペシャル 迷走 ~バス事故はなぜ繰り返されるのか~
番組ID
209340
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放送日時
2014年05月19日(月)19:00~19:54
時間(分)
47
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー
放送局
富山テレビ放送(BBT)
製作者
富山テレビ放送(BBT)
制作社
富山テレビ放送(BBT)
出演者
ナレーター:斉藤茂一
スタッフ
取材:小松裕史、取材:小西駿介、取材:明瑞穂、取材:木村涼子、撮影:大江穣介、撮影:大上戸里沙、撮影:宮田博之、撮影:広瀬大剛、美術:右近千代美、CG:波房恵樹、音響効果:舟瀬新一郎、MA:葛誠司 、編集:山下敏治、ディレクター:高長大樹、プロデューサー:小島裕一、制作統括:奥田一宏
概要
全国の都市と都市を結び、人々の移動を支える高速バス。しかしバスはいま、最も大切な「安全」を問い直される事態に直面している。関越自動車道で発生した高速ツアーバス事故をきっかけに、様々な規制や対策が図られた。だが、事故はその後も全国で相次いでいる。◆2014年3月、北陸道小矢部川サービスエリアで発生した高速バス事故では、乗客の男性と運転手の男性の2人が死亡し、26人が重軽傷を負った。運行していたのは仙台市の宮城交通。仙台から石川県の金沢、加賀温泉に向かっていた高速バスで一体何が起こったのか。乗客の証言や車体の傷跡から、事故直前のバスの異変が明らかになる。司法解剖の結果、運転手の死因は事故による外傷性ショックと見られているが、いまだに断定には至っていない。警察が事故発生前後の様子を記録したドライブレコーダーの解析を進め、運転手は何らかの原因で体調が急変し、意識を失ったとの見方が強まった。事故を起こした運転手は連続勤務11日目であったが、会社は国の労働基準に基づき、過重労働には当らないとしている。◆2年前の2012年4月、群馬県藤岡市の関越自動車道で発生した高速ツアーバス事故。この事故で女性3人を含む乗客7人が亡くなり、38人が重軽傷を負った。バスの運行会社に対する特別監査では、運転手の日雇労働や名義貸しなど、法令違反が次々と発覚。かねてから受注競争の激化など、問題を指摘されていた「高速ツアーバス」。国は重い腰を上げ、「高速ツアーバス」という業態を廃止。事業許可が必要な「高速乗合バス制度」に移行するなど、新たな規制を設けた。◆それでも全国で繰り返されるバス事故。北陸自動車道サービスエリアの事故を受け、国もさらなる対策に乗り出す。しかしバス業界の現場には、苦悩と葛藤が充満していた。深刻な運転手不足。2000年の規制緩和により、バス事業へ参入する業者が2倍近いおよそ4500社に。それが過当競争を招き、価格競争が激化。運転手の長時間労働は変わらず、賃金は下がり続けている。事故が相次ぐ中、どう労務管理を図っていくのか。