テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

NHKスペシャル 最期の笑顔 ~納棺師が描いた 東日本大震災~

番組ID
210074
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2012年08月17日(金)22:00~22:49
時間(分)
49
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー
放送局
NHK
製作者
NHK
制作社
NHK、NHK仙台、NHK大阪
出演者
スタッフ
取材:大淵光彦、撮影:大淵光彦、照明:冨田弘之、照明:野口尚樹、音声:戸井敦郎、音声:池田茂、映像技術:杉澤賢太郎、音響効果:小野さおり、編集:高橋寛二、ディレクター:小池幸太郎、制作統括:宝代智夫、制作統括:高山仁
概要
岩手県の復元納棺師・笹原留似子さん。東日本大震災による巨大津波に流され、損傷した300人を超える遺体の傷をボランティアで修復してきた。復元された遺体は皆、おだやかな表情を取り戻して、愛する家族と最後の対面を果たした。「震災で亡くなった人を忘れない」。笹原さんは復元した人たち、ひとりひとりの顔を思い出して、水彩画を描き続けている。被災地の納棺師が描いた最期の笑顔と、ともに綴られた家族の物語。番組では、震災という悲劇の中に見いだされた家族の愛情の深さと慈しみ、そして人の優しさを見つめ直す。
受賞歴
映像技術賞(第66回映像技術賞(撮影/大淵光彦))

同じ年代の公開番組

NNNドキュメント’12 3・11大震災シリーズ26 生かされた命 ~阪神・淡路から東日本へ~

2011年3月11日。未曾有の大震災。神戸にいた黒田裕子さんは、テレビの映像を見てすぐに現地へと向かった。自分に出来ることは被災した人を支えること。その思いは生かされた被災者の一人として、決して変わらぬ強い信念だった。◆阪神大震災当時、黒田さんは被災地・神戸の仮設住宅で「黄色いハンカチ活動」を提唱した。「きょう一日元気だったら黄色いハンカチを玄関に掲げる」…避難所から仮設住宅に移り住んだ被災者が孤独死していく現状を何とかしたいと始めたこの取り組みは、分断されたコミュニティの架け橋となり、多くの高齢者の命を救うことにつながった。◆それから17年。東日本大震災の被災地で目の当たりにしたものは、阪神の時と全く同じ課題であった。避難所での生活を終え仮設住宅へと入居する過程で地域が分断され、一人暮らしの高齢者が、孤独死の危険に直面しているのだ。◆同じ過ちを繰り返してはならない。黒田さんは毎週神戸から宮城に通い、ほかのボランティアのメンバーとともに被災者を見守り続けている。「これからどんなことが起こり得るか、だから何をしないといけないか、そういうことが予測できるので関わりを持たせてもらいたいんです」…彼女が見据えるのは、いま被災者が直面する問題だけでなく、長く険しいこれからの道程だ。「それでもなお、命のある限り、自分自身を大事にしてほしい」そう語る彼女の温かな眼差しが、今日も被災者に注がれている。


cinematic_blurドキュメンタリーondemand_video報道・時事tvテレビ番組
あそんでぼくらは人間になる ~子どもにとって遊びとは~

“遊び”を通して子どもの可能性を引き出そうとしているユニークな幼稚園がある。広島県の宮島をのぞむ高台にある「かえで幼稚園」。その取り組みを通して、子どもたちが“遊び”から何を学び、どう成長するのか、1年にわたって取材した。◆かえで幼稚園は、子どもたちが自分の力を目一杯発揮できる環境に満ちあふれている。例えば遊具。ほとんどが先生たちの手作りで、簡単に遊べそうで遊べない、そんな仕掛けがさりげなくほどこされている。挑戦心をくすぐられた子どもたちは思わずその遊具に夢中になり、何度失敗しても負けずに挑んでいく。◆また幼稚園では、それぞれが好きな遊びに没頭できる時間を大切にしている。隣接した自然あふれる森を駆け回る子、木登りで手に入れた木の実をおやつ代わりにほおばる子、虫捕りに熱中する子、仲間と一日中積み木をしている子…。自分たちで考えて自分たちで遊ぶ、そんな時間からいろいろなことを学んでいく。◆質の高い遊びには、人間として生きていく上で土台となる、大切な要素がたくさん含まれている。そんな遊びに出合うと子どもたちの目は途端に輝き、熱中して取り組んで持っている能力を発揮する。本気で遊ぶときに見せる彼らの顔は人間味にあふれ、安心して遊べる環境作りの大切さが、幼稚園だけでなく大人にも問われていることを教えてくれる。


cinematic_blurドキュメンタリーschool教育・教養tvテレビ番組
悲しみを背負って 明かされぬビル倒壊の真相

2011年2月22日、ニュージーランド・クライストチャーチ市を襲ったマグニチュード6.3の地震。その瞬間、CTVビルが倒壊し、ビル内で語学研修中だった富山外国語専門学校の学生12人が犠牲となった。この地震で倒壊した鉄筋コンクリートのビルは2つだけ。地震による犠牲者の3分の2は、CTVビルの倒壊によるものだ。◆あれから1年。遺族たちは肉親を亡くしたCTVビルの跡地にようやく足を踏み入れることができた。「なぜ、CTVビルだけが倒壊したのか…」「倒壊は人災ではないのか…」。かけがえのない家族の思いもよらぬ死を、遺族は1年経っても受け入れることができない。◆ニュージーランド王立委員会が倒壊原因の調査を始めたが、報告は先延ばしにされた上に、遺族が何度も提出した質問状には何の返答もない。これに先立ち、ニュージーランド政府の建築住宅庁は「CTVビルは建設当時の基準を満たしていなかった」との調査結果を公表している。取材班はビル設計当初に市の職員が設計会社に送付した文書を入手した。内容には設計の不備を指摘する一文があり、今見ればビル倒壊はあたかも人災であるとうかがわせるものだった。◆東日本大震災の衝撃の中で忘れられがちなニュージーランド地震の悲劇。CTVビルはなぜ倒壊したのか。だれの責任といえるのか。番組では、明かされないビル倒壊の謎を追いながら、遺族の思いをつづる。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
悠久のインド 宮殿列車の旅 ~マハラジャエクスプレス~

神々と信仰の国・インド。10億の人口をかかえ、近年は目覚しい経済成長をとげていることでも知られているが、実はアジア最大の鉄道王国でもある。全土を網の目のように敷設されたレールは全長6万2千キロ。日本に先駆けること19年、1853年に本格的な旅客鉄道のサービスが始まった。◆広大なインドを何日間もかけて旅するさまざまな列車の中で、世界中の鉄道ファンや旅行客の注目を集めているのが「マハラジャエクスプレス」。藩王の名を冠したこの列車は、文字通り「世界で一番豪華で優雅な列車」と言われている。モーターカーを除いた客車は全24両編成。厨房車の両脇には2つのレストランカー。そしてバーを備えた2つのラウンジがある。◆客室は一両の客車を4つに分けたエコノミークラスから、大胆に一両を一部屋として使ったプレジデンシャルスイートまで、4カテゴリーが用意されている。いずれの部屋にもシャワー、トイレ、洗面台が完備され、中にはバスタブ付きの部屋まである。乗車料金には滞在中の食事と停車駅でのツアーがすべて含まれており、エコノミーなコースでも、日本からの旅行代金は一人100万円を下らない。◆番組で紹介するのは、首都デリーからマハラジャゆかりのラジャスターン州の州都ジャイプール、そしてコタ州、マハラジャの虎狩の場、サワイマドプール、タージマハルのあるアグラ州を経て再びデリーへと戻る「ロイヤルソージャーン」コース。途中下車する各駅では、マハラジャゆかりの王宮や世界遺産の数々、そしてインドの自然をめぐる小旅行が待っている。◆まさに現代のマハラジャになったような気分を味わうことができる、夢の宮殿列車の旅。豪華列車でめぐる世界一優雅な8日間のインド旅行にカメラが密着する。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組
テレメンタリー2012 砂漠をマグロが泳ぐ日 ~不思議な水が養殖を変える~

国連の発表では2050年までに世界の人口は90億人を突破すると予測されている。その中で危惧されるのは食糧危機だ。家畜や飼料はもちろん、魚介類も同じ。「食卓からマグロが消える日が来ると思う」。◆岡山理科大学工学部の山本俊政准教授は、陸上の閉鎖された環境で、回遊魚の代表格・マグロの養殖実験に挑戦を始めた。養殖が最も難しいと考えられ、枯渇の心配もされているマグロの陸上養殖に成功すれば、技術の高さを証明できるに違いない。一人の熱血研究者が斜陽産業とも言われる漁業に一筋の光を照らす。◆使用するのは、海水でも淡水でもない「好適環境水」と名付けた人工水。真水にわずかな電解質を溶かしたこの不思議な水は、原始の海と同じような成分で、海水魚も淡水魚も飼育できる。マグロと同時にトラフグやヒラメ、クエなど、10種類以上の海水魚の養殖実験に山本准教授は取り組んでいる。◆その技術は養殖の未来を変えるかもしれない。砂漠をマグロが泳ぐ日は来るのか。番組は、アクシデントに見舞われながらも挫けることなく突き進む研究者の姿を描く。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組