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テレビ番組

SBSスペシャル それでも私は歌いたい 忘れ去られたポリオ

番組ID
212170
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放送日時
2010年03月29日(月)00:50~01:45
時間(分)
48
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー
放送局
静岡放送(SBS)
製作者
静岡放送(SBS)
制作社
静岡放送(SBS)、SBSメディアビジョン
出演者
スタッフ
撮影:三島乾児、撮影:山口嘉宏、音声:設楽秀一、MA:仁木幸也、EED:村松聡、タイトル:堀池高彰、構成:小澤詠子、演出:小澤詠子、デスク:大木昌枝、プロデューサー:土方康太郎、制作:齋藤哲史
概要
日本クラシック界の最高峰といわれる「奏楽堂日本歌曲コンクール」。夫に背負われて会場に入る女性がいた。静岡県焼津市の山口久美子さん(54歳)。久美子さんは座ったまま歌うソプラノ歌手だ。20年以上原因不明の病気に苦しんだ久美子さんは2年前「ポストポリオ」と宣告された。ポリオ(小児麻痺)に幼い頃感染した人が中高年になって新たに筋力の低下や萎縮が起こる病気で、現在治療法はない。いつやってくるか分からない体の麻痺。音楽活動を続けることに家族は反対した。葛藤の末、気持ちが向かった先は、ポストポリオを歌で伝えることだった。同じように苦しんでいる人を救いたい。そんな思いから歌を通して支援のネットワークを広める運動を始めた。病状の進む不安を抱えながら、前向きに生きる久美子さんの挑戦を追った。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(第58回報道番組優秀)

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大阪市西成区。自転車に乗る同級生に手を引かれ、“車椅子通学”する女子高生がいる。中久保希穂、18歳。彼女の境遇は決して恵まれているとはいえない。親は小学生の時に離婚。自分も20歳の姉・瑞生も脳性まひの障害者だ。希穂は手を動かせるのでつかまり立ちはできるが、瑞生は手足ともに動かせず、車椅子から降りると寝たきりの状態になる。◆障害者はともすれば、何事にも受身になりがちで、黙っていても周りが理解してくれると思ったり、理解しない周りが悪いと考えたりする人もいる。だが、希穂は幼い頃から母・一美さんに口すっぱく言われてきた。「親はいつか先に死ぬ。助けてもらえる人間関係は自分で作っておきなさい」。姉妹はみんなと同じように学校に通い、友人にも恵まれた。周りと自分の違いに悩むことはあったが、驚くほどあっけらかんと障害と向き合い、これを受け入れてきた。その姿からは母子家庭という心細さも障害を持った悲壮さも感じられない。工夫次第でものごとは乗り越えていける、そう信じてきた。そして、大抵のことは何とかなった…これまでは。◆高校卒業を控えた希穂に大きな壁が立ちはだかった。入学を希望していた美容専門学校に障害を理由に門前払いされたのだ。卒業後は高校の同級生とルームシェアをしながら新しい生活を始めたいと考えていたが、障害を持つ者にとって険しく厳しい現実にこれまでに経験したことのなかった挫折感を味わう。姉の瑞生は希穂に比べ、自分ひとりで身の回りのことができないので、障害をあるがままに受け入れ、成人したのを機にヘルパーたちに支えられながらではあるが一人暮らしを目指す。◆高校生活、卒業、成人、そして親からの自立。そこで彼女たちは何に葛藤し、何を見出すのか。揺れ惑う青春の軌跡を追う。


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