テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

tv
テレビ番組

演じて看る ~91歳 認知症介護を救った演劇~

番組ID
213465
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2018年05月19日(土)09:30~10:25
時間(分)
47
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリー
放送局
瀬戸内海放送(KSB)
製作者
瀬戸内海放送(KSB)
制作社
瀬戸内海放送(KSB)
出演者
ナレーション:奥貫薫
スタッフ
撮影:小野祐一、撮影:半田幹男、EED:吉永順平、題字:あさののい、音響効果:北條玄隆、MA:山口智美、ディレクター:大野諭史、プロデューサー:満田康弘、プロデューサー:喜多信博
概要
「殺してやろうか亅。90歳を超える岡田忠雄さんの日記にはこう書かれていた。妻・郁子さんが約10年前に認知症を患ってから、自宅で介護を続けてきた。夜中に徘徊したり罵声をあげたりする郁子さんに何度も手をあげてしまった。そんな介護に独り苦しむ中、老いや認知症をテーマに活動する劇団に出会う。主宰は俳優で介護福祉士の菅原直樹さん。菅原さんが伝えるのは“演じて介護”。認知症患者を演じることで、介護者が認知症患者の“ぼけ”を正さずに受け入れる。岡田さんはこの“演じて介護”で救われ、郁子さんに対して腹が立つことがなくなったという。さらに劇団で看板俳優として活動し始め、生きる楽しさを見つけた。2018年春には、岡田さんは自分の体験を元に演劇作品を制作。主役は岡田さんだ。“自分の老後を変えた演技”から“観客の老後を変える演技”へと、岡田さんの演技は変わった。“演じて看る”、これが91歳の介護の日常である。
受賞歴
日本民間放送連盟賞(第66回報道番組優秀)

同じ年代の公開番組

やり直せ!生き直せ!北星余市で春を迎えよ

今から30年前、全国に先駆けて高校中退者を受け入れた北海道・北星学園余市高校。通信制高校の増加や貧困層の広がりなどで生徒数が減少し、2015年12月に「廃校を検討」と報じられた。しかし、関係者から存続を願う声が高まり、厳しい条件を理事会から突きつけられながらも踏みとどまっている。かつて15年もの間自宅にひきこもっていた最年長29歳の生徒は「三味線」が得意な人気者。「北星余市」と書かれたトランクス姿で、リングに立つプロボクサー。別の私立学校で顧問と衝突して転入、余市が第二の故郷となった玄人はだしの三味線弾き。5月、北星余市は理事会の存続条件をクリアした。元校長は、今年初めて生徒たちとブドウ畑に出た。先生が学校存続のための一策と力を注ぐ「ワイン作り」講座だ。北星余市の存続運動は、現代社会に、この高校が存在する意義を再確認した人たちの闘いだった。卒業生たちの過去と現在。北星余市でやり直し、生き直した3年生の巣立ち。そして、学校の未来のために新たな試みを始めた元校長の思い…。北星余市の「春」の重さを知る人たちの、廃校問題と向き合った2年半を見つめる。


cinematic_blurドキュメンタリーtvテレビ番組