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テレビ番組

THE世界遺産〔662〕 ラサのポタラ宮歴史地区 中国

番組ID
213781
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放送日時
2009年10月11日(日)18:00~18:29
時間(分)
25
ジャンル
cinematic_blurドキュメンタリーschool教育・教養
放送局
TBSテレビ
製作者
TBSテレビ
制作社
TBSテレビ、TBSビジョン
出演者
ナレーション:市村正親
スタッフ
監修:立川武蔵、構成:生田萬、テーマ音楽:服部隆之、テーマ音楽:宮本笑里、撮影:新名俊美、音声:土方裕雄、照明:小笠原務、編集:飯田直美、EED:大地昌彦、EED:森雄一、MA:中村和弘、音響効果:増子彰、宣伝:小池由起、宣伝:田中瑞穂、デスク:横手直子、AD:井上尚子、コーディネーター:村山英樹、コーディネーター:伊藤修之、協力:藤田潔、ディレクター:飯塚裕之、プロデューサー:西野哲史、プロデューサー:河野英輔、プロデューサー:高城千昭
概要
ヒマラヤ山脈に連なるチベット高原。富士山の頂上とほぼ同じ高度にあるラサは、チベットの中心であり、ダライ・ラマの宮殿であったポタラ宮や離宮のノルブリンカ、チベット仏教の総本山・ジョカンなどの遺産を擁することから、天空の聖地と呼ばれる。その聖地・ラサにはチベット全域から巡礼者が訪れる。巡礼者たちは何度も全身を大地に投げ打って祈りを捧げる。この「五体投地」はチベット仏教独特のものであり、深い信仰の証である。独特の仏教文化がこの街に育まれ、深い歴史が刻まれてきた。薄い空気と凍える寒さの中、巡礼者たちの祈りが、天空の聖地に捧げられる。◆ラサのポタラ宮歴史地区

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映像’09 DNA鑑定の呪縛

2009年5月8日、1990年に栃木県足利市で起こった女児誘拐・殺害事件、いわゆる「足利事件」をめぐり、殺人罪などで無期懲役が確定している菅家利和さんが裁判のやり直しを求めた再審請求の即時抗告審で、DNAの再鑑定の結果、DNA型が一致しなかったことが明らかとなった。これにより、菅家さんの再審が開始される可能性が高くなった。◆足利事件は、1990年5月、栃木県足利市で4歳の女の子が誘拐・殺害された事件で、1年7ヵ月後、いわゆるローラー作戦で菅家さんが逮捕された。決め手になったのは、女児の着衣に付着していた体液のDNA鑑定だった。同様のDNA鑑定が決め手になった事件に、1992年2月、福岡県飯塚市で小学1年生の女の子2人が誘拐され、殺害された「飯塚事件」がある。この事件でもDNA鑑定が決め手となり、2年7ヵ月後に1人の男性が逮捕された。両事件ともに、無実を訴えて最高裁まで争ったものの、「足利事件」の菅家さんは無期懲役、「飯塚事件」の久間三千年さんは死刑判決となった。その後、2人は獄中からも無実を訴え続けた。しかし、2008年10月28日、「飯塚事件」の久間さんは福岡拘置所で死刑を執行された。◆DNA型鑑定とは、細胞核の中の染色体にあるDNA(デオキシリボ核酸)を構成している4種類の塩基(アデニン、グアニン、チミン、シトシン)の配列の特徴によって、個人を分類ないし識別するものである。日本の警察によるDNA型鑑定は、警察庁科学警察研究所(科警研)が1989年に導入した。しかし、この鑑定法には実は重大な欠陥があった。◆DNA鑑定という言葉が始めて登場したとき、ある新聞は「100万人から1人を識別する」と書いたほどだった。現在の鑑定技術なら、大げさな表現とは言えないが、当時の鑑定の精度からはとてもありえないことだ。しかし、DNA鑑定は過大に評価され、検察官、裁判官、時には弁護士ですらもその言葉の呪縛から逃れられなかった。そんななかで、冤罪を叫ぶ死刑囚の死刑が執行された。今、遺族と弁護団は「無辜の人間を国家が殺害した」と、死後の再審請求の準備を始めた。亡くなった久間さんの名誉を回復するために。◆番組では、犯人特定の証拠として有効視されてきた導入当時のDNA型鑑定法の欠陥をわかりやすく解説し、2つの事件から冤罪の構図に迫ってゆく。


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