テレビ番組
木偶 吃の又平 ―傾城反魂香より―
番組ID
214828
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
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放送日時
1970年10月20日(火)15:30~16:00
時間(分)
26
ジャンル
school教育・教養
放送局
四国放送(JRT)
製作者
四国放送(JRT)
制作社
四国放送(JRT)
出演者
スタッフ
概要
阿波の伝統芸能である「人形浄瑠璃」の語りを現代語に変え、映画的手法も取り入れて分かりやすく構成した「木偶シリーズ」。放送番組センター協賛番組。◆近松はその生涯で、浄瑠璃のいわゆる時代物と称される作品をおよそ70編書き残しており、この「傾城反魂香」もその一つ、宝暦5年56歳当時のものである。もともと狩野元信と傾城遠山の恋愛を中心に描いたものだが、個々にとり上げた「吃の又平」は將監閑居の段として知られ、町絵師の又平とその妻の情愛の描写は特に優れ、現在もよく上演される作品のひとつである。絵師・浮世又平は女房お徳とともに土佐の名を受けたいと師・土佐光信に願い出るが許されない。絶望した又平は自害を決意し、石塔に見立てた手水鉢の石に自分の姿を描くとそれが裏面に抜け出る。その気迫と技量に感じた光信は又平に土佐光起の名を与える。吃音で愚直な又平、能弁で情のある妻を配し、貧しい絵師夫婦の哀歓を盛り上げて人気があり、今日ではこの場だけが独立して上演される。