世界各地を訪ね、衣食住、産業、文化など毎回ひとつのテーマを取り上げ、社会的風土や風俗を織り込みながら“本物”に迫る、海外取材ドキュメンタリー。放送番組センター協賛番組。（１９６９年１０月５日～１９７０年３月２９日放送、全２６回）◆今回はイギリス発祥のスポーツ、サッカーにスポットを当てる。サッカーはイギリスの伝統的なスポーツである。エリザベス女王夫妻も観戦する。プロのチームだけでも５００団体はあるという。その勝敗はトトカルチョ（サッカーくじ）の対象になるほど、熱狂的なファンが多い。試合のある日ともなれば、競技場周辺はパトロール隊が出動するほどの大変な賑わいを見せる。

八丈島特産の黄八丈の伝統を守りつづけ、６０年間染め一筋に歩んできた山下め由さんを紹介する。独特の趣と光沢をもつ地合、渋い中に気品があり粋な黄八丈は、ことごとく自然を利用し自然の力を生かす中から生まれる。かたくななまでにその伝統を守りつつ、今日的な色や柄を創作するめ由さんの技術と根性は、娘そして孫娘へと確実に受け継がれている。伝統織物の生命がここには生き続けている。

日常の調度品として用いられてきた竹に新たな命を与え、純粋芸術の世界によみがえらせ、竹芸家の第一人者であった人間国宝、生野祥雲齋さん。伝統的な技術を駆使して、『無双』と呼ばれる盛篭を制作する姿を追う。生野さんの作品づくりは自ら竹山に入り竹を選定するところからはじまる。材料の選定、入手、調整などの作業を一貫して行い、竹材に関する卓越した識見でも知られた。長い間構想を練り、竹という素材に逆らわず、自由で大胆な表現に新しい領域を開発しつづけ、素朴で力感あふれる簡素な作風を生み出した。

新発田市出身の眼刀（眼科の手術用メス）刀工・梅田信義が作るメスは、世界でも一級品として高い評価を受けている。「日本号」と呼ばれる由緒あるこのメスは、ガラスをも切る切れ味抜群の刃だ。眼刀をつくるきっかけや将来の夢をインタビューするほか、眼刀作りにあたって手術を見学し医者から意見を聞く姿や、家族総出の制作風景も伝える。◆放送番組センター協賛番組

中部地区民放五局の共同制作で、中部地方で働く青年らが健康で明るく仕事に打ち込む姿を映すドキュメンタリー。放送番組センター協賛番組。◆海洋資源の開発、世界的視野に立つ有望な人材の育成など大きな使命をもって誕生した海洋調査実習船・東海大学丸二世。この東海大学丸二世に、意気に燃える東海大学海洋学部の３年生６５人を乗せ、伊豆七島、八丈島、青ヶ島など４日間の観測研修に出かけた。学生たちの海洋実習の姿を描く。

ムーミン谷に住む不思議な生き物、ムーミン一家の物語。好奇心旺盛で心のやさしい男の子ムーミンは、温厚なパパ、しっかり者のママと一緒に暮らしている。ほかの住人は、ムーミンのガールフレンド・ノンノンと気どり屋の兄スノーク、小柄で気の強いミイと美人のミムラ姉さん、博物学者のヘムレンさん、哲学者気どりのジャコウネズミなど、少し変わった連中ばかりだ。カルピスまんが劇場。原作：トーベ・ヤンソン。（１９６９年１０月５日～１９７０年１２月２７日放送、全６５回）◆最終回「おやすみムーミン」。降り続く雪の中、いよいよ冬眠の準備をするムーミンたちの様子を描く。

名古屋郊外のある私鉄の駅。一人の女性（池内淳子）が乗り込んだ列車の窓を、青年（高橋長英）がこぶしで叩き割った。驚いた乗客たちは、二人の関係をそれぞれ勝手に想像しはじめる。◆身持ちの悪いスナックの女にだまされた青年が怒りでガラスを割ったのだと思った者。女は遊び好きのデパートガールで、青年が勇気のあるところを示したかったんだと思った者。またある男性は、故郷の村はずれにいる飲み屋のおかみの身の上を思い出していた。

てなもんやシリーズの第３弾。「三度笠」が股旅もののパロディー、「一本槍」が戦国立志伝のパロディーなら、この「二刀流」はいわば浪人もののパロディー。江戸・慶安年間を背景に剣豪・宮本武蔵の落としだね、宮本無三次（藤田まこと）が主人公となって、天草四郎の弟・五郎、佐々木小次郎の忘れがたみ小志郎といった漫画的人物も登場する天衣無縫のコメディー。（１９７１年２月２８日終了）