宮崎県日向市の美々津地区に開店した「古民家食堂ひなた屋」。お店を営むのは、地元美々津出身の店主「フミくん」と大阪出身の妻「カンちゃん」。世界中を旅してきたバックパッカー夫婦である。２人が魅了された美々津は、古民家が立ち並ぶ小さな港町。高齢化などで町の存続が危ぶまれる中、「ひなた屋」を拠点に地道な町おこしに取り組んでいる。その原動力には、地域の人たち、フミくんの祖父、そしてインドの子供たちへの思いがあった。「大好きな町亅で暮らすための町おこしに力を注ぐ夫婦の暮らしを追いかける。

毎週土曜日の朝に放送されている情報バラエティ番組「スパイス！！」の人気コーナー、「走れ！道の駅へ　ツール・ド・サンイン」の特別編。日本海テレビの体育会系・三浦康暉アナウンサーが、山陰にある４５の道の駅を自転車で回り、各道の駅自慢のグルメを食べ、紹介する。２０２０年３月に鳥取市の日本海テレビ本社からスタートした旅も、もうすぐ鳥取県内を走破。その旅の中で出会った絶景や、ジビエ丼、海鮮丼などの個性派グルメを、未公開シーンも含めてたっぷりと送る。

愛媛県新居浜市に住むシングルファーザーの青野泰介さん（パパ）と高校３年生の夏月さん（なっちゃん）。パパの作る料理といえば、焦げたチキンか野菜モリモリの焼きそばくらい。そんなパパが３年前、なっちゃんの高校進学を機に弁当を作り始めた。ダイエットも禁酒も禁煙も続かないパパにお弁当作りが続くわけがない、そう思っていたなっちゃん。そんなパパのお弁当には必ずパパ直筆の「お品書き」が添えられている。最初、お品書きは、お弁当の献立だけを書いたものだったが、いつしかユニークなお弁当のタイトルと共に綴られた父から娘への手紙となっていた。１００回、５００回と毎朝作り続け、２０２０年３月１日、ついになっちゃんは卒業の日を迎えた。パパは２月２８日の７００回を最後のお弁当と決めた。しかし、お弁当の最終日前日思いがけない出来事が起きる。そして迎えた最終日。最後のお品書きに綴られたのは…。

岩手県沿岸部で、卒業を間近に控えた高校３年生がカメラに向かって「将来への決意」を宣言する企画。「東日本大震災」というワードで絞り込み抽出したものを並べるのではなく、生徒たちのの自然な言葉を出来るだけ数多く生かし、９年目の被災地のリアルな温度感を伝えた。２０１６年２月にローカルニュースの企画として開始し、２０１８年２月からは１時間の単発番組として放送スタート。今回で４年目となる取り組みである。岩手県沿岸部の４つの県立高校の３年生計２０人がカメラの前で誓いを立て、そのうちの４人は「自分の誓いを伝えたい人」に実際に誓いを伝える様子も取材した。インタビュアーはテレビ岩手のアナウンサーたち。人生の大きな舞台へいざ羽ばたかんとする高校生たちを温かく見守り、そしてリスペクトし、励ます気持ちで話を聞く。また、過去の番組で取材をした卒業生２人のその後を取材。初心を大切にしながら社会で頑張る姿を紹介する。

結成から４１年目の夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子。そんな２人を突如悲劇が襲う。妻・花子（６５歳）が「余命半年」の宣告を受けたのだった。夫婦で病と闘った７００日に密着した。前後編。◆後編。２０１８年の癌発覚以来、周囲の人たちはおろか、親にも告げず、人知れず癌と闘ってきた花子（６５歳）と、それを支えた夫・大助（７０歳）。２０１９年１２月には１年８カ月もの闘病を経ての苦渋の記者会見を終えた。癌治療と共に、繰り返されたのは、下半身不随になり、動かすことのできない足を引きずってのリハビリ。花子が過酷なリハビリにも耐えられるのは、大助と共に、また舞台で「センターマイクの前に立ちたい」という願いからだった。夫婦漫才コンビ、宮川大助・花子が、再び大衆の前で漫才を披露することはできるのか。

長崎県諫早市白浜町にある「楠公神社」で、毎年１月に行われる新春の例大祭「楠公祭・畳破り」。この楠公神社の祭神は「楠木正成・正行親子」で、「畳破り」はその楠木正成が鎌倉幕府軍の大群を相手に、大阪の地で戦った「千早城の戦い」を再現したといわれている。祭りでは、幕府軍となった男たちが上半身裸となり、境内を駆け上がる。一方、楠木軍となった町民は、神殿の入り口に畳を立て、迎え討つ。神殿の入り口を守る畳が倒されると、今度は敵味方入り乱れて畳を破り始め、最後にはそのわらで体をこすり合い、無病息災を祈る。その後執り行われるのは「弓取り」という神事。宮司や子どもたちが射た矢を男たちが奪い合う。射られた矢は縁起が良いとされる。番組では、白浜町の干拓の歴史や祭の歴史とともに、町民たちの思いを紹介する。

黄金色に輝く玉子チャーハン、ビールにぴったりの絶品餃子。中国人の店主・朱徳平の「兆徳」は、昼も夜も行列の絶えない、いわゆる町中華の名店だ。創業２５年、サラリーマンばかりではなく、女子高生や家族連れなど地元の老若男女に愛されてきた。落語家の古今亭志ん朝も寄席へ行く前に餃子とチャーハンを求めて通ったという。なぜそこまで人気なのか、取材で見えてたのは、毎朝行う丁寧な仕込みと朱徳平のホスピタリティだった。中国では河南省の役所で財務課長を務める国のエリートで、料理とは無縁だった。来日後、生活のために中華料理店でアルバイトを始め、料理をイチから覚えた。二度来た客の顔は覚え、好みのメニューも忘れない。客の中には創業以来２５年間通い続ける客もいる。客のお腹もココロも満たす店。コロナの影響も受けながら懸命に鉄鍋を振るう店主・朱徳平のアツい日々を追った。

東京の大学に通う妹・芽生愛（めいあ）１９歳、長野のアパレルショップで働く姉・里生菜（りいな）２１歳。姉妹には、心の奥にしまってある、二人だけの記憶がある。幼い頃、二人だけで過ごしたアパートの日々。電気も水道も止められ、食べるものもなかったあの部屋の空気。母親の再婚相手から受けた虐待の数々。その後、保護され、児童養護施設で育った二人は今、それぞれの道を歩み始めている。当事者として、虐待を受けた過去を語り、社会に貢献したいと考えていた芽生愛は、大学生になり、過去を語ることに葛藤するようになった。一方、周囲に過去を打ち明けてこなかった里生菜もまた、誰にも言えない記憶と折り合いをつけられずにいた。そんな中、ある出会いが二人の記憶を少しずつ変えていく。姉妹の１年半の日々を追った。