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テレビ番組

提言の広場 健康経営の推進を クアオルトかみのやま

番組ID
216734
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
放送日時
2021年04月03日(土)07:30~08:00
時間(分)
28
ジャンル
adaptive_audio_micトーク・ワイドショーondemand_video報道・時事
放送局
山形テレビ(YTS)
製作者
山形テレビ(YTS)
制作社
山形テレビ(YTS)
出演者
司会:熊谷瞳
スタッフ
概要
山形経済同友会が企画協力し、1971年10月から放送している報道討論番組。社会問題はもちろん、経済、文化、スポーツなどさまざまな分野の地域課題を取り上げる。◆今回のテーマは「健康経営の推進を クアオルトかみのやま」。企業が従業員の健康増進に取り組む「健康経営」の必要性が高まり、経済産業省も顕彰制度を設けて推進している。心身ともに生き生きとした状態で仕事をすることで、生産性の向上や働きやすい環境の整備につながると期待されている。新型コロナに対応した在宅勤務に伴うストレスも指摘され、「健康経営」は新しい生活様式のなかで一層注目されている。温泉を活用した健康保養地「クアオルトかみのやま」事業を例に「健康経営」の方向性について考える。

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ドキュメントy デルタの記憶 ―基地の街のきみたちへ―

朝鮮戦争下に、米軍岩国基地近くの中学校で綴られた5冊の文集が見つかった。そこには生徒たちが日々の暮らしを題材にした250篇ほどの詩と作文が寄せられていた。「積み上げられたバクダン」、「疾走する軍用ジープ」、「夜の街に立つパンパン」、「空襲に備えた訓練」…。そこには生々しい基地の街の現実が描かれていた。山口県岩国市立川下中学校は川に挟まれた三角州(デルタ)の中にある。文集はこの土地にちなんで『デルタ』と付けられた。通学路の向こうには金網を隔てて広大な基地が広がっている。三角州の大部分はいまも米軍基地だ。『デルタ』が作られたのは終戦から7年後の日本が主権回復をした年。そして朝鮮戦争の真っただ中だった。学校には空襲で家族を亡くした生徒や、朝鮮半島からの引き上げ者もいた。『デルタ』には基地から飛び立っていく爆撃機を見て、空爆を受ける朝鮮の人たちの辛苦に思いをはせた作品がある。一方で、戦後の貧しさの中で家計の支えとなる基地の仕事への感謝を記した者もいた。子どもたちはそれぞれの立場から、基地や暮らし、街の将来を考えていた。『デルタ』には「みなさんはどう思いますか」と教師が生徒に投げかけた言葉も残されている。生徒の証言からも、当時の教室には基地について自由に話し合う生徒と教師の姿があったことがわかる。「教育の中立」を掲げる国の指導で、学校で基地の話題はタブーとなり、『デルタ』はその後作成されることはなかった。それから70年、米軍岩国基地は拡張工事や軍用機の移駐を経て、極東最大級の規模にまで肥大化した。岩国では今、国が巨額の予算が投じ、米軍と住民との共存・融和策が進められている。私たちはかつての子どもたちのように、ちゃんと基地と向き合っているだろうか。基地を抱える街のありようを真剣に考えているだろうか。


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