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テレビ番組

名品再生 ネオレトロの世界〔2〕

番組ID
217269
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放送日時
2021年10月23日(土)22:30~22:55
時間(分)
21
ジャンル
school
教育・教養
放送局
ビーエスフジ(BSフジ)
製作者
ビーエスフジ(BSフジ)
制作社
ビーエスフジ(BSフジ)、トリックスター
出演者
ナレーション:前川泰之
スタッフ
構成:皆川嘉久、撮影:下村哲郎、撮影:佐野潤、イラスト:宮川幸、編集:伊藤真人、MA:浜田直樹、音響効果:大貫孝輔、構成:佐藤匠真、広報:倉岡俊輔、AD:野田雛子、AP:宮麻美、ディレクター:山崎博、演出:有働陽将、プロデューサー:山本昭三
概要
靴、時計、オーディオ、車、楽器、鞄、古民家、アンティーク家具などを達人たちがレストア・リメイク・オーバーホール・メンテナンス。一流のお店、一流の職人を訪ね、名品に新たな光と血が与えられる様子をじっくりと見ていく。良い物、本物を長く大切に使う気持ちに基づいたオトナ趣味活を究める番組。(2021年10月9日放送開始)◆前半は「Leica M3」の第2回。再生の舞台は、1952年創業・浅草に店を構える早田カメラ。アナログカメラの専門店として、世界中のクラシックカメラを取り扱う老舗だ。店主の早田清さんが再生させる名品は「ライカ M3」。今回は部品交換・組み上げの様子を見届ける。◆後半は「Alden990」の第2回。再生の舞台は、東京六本木にある靴工房GRENSTOCK。革靴「Alden990」を、靴職人の五宝賢太郎さんがビルド(組み上げ)する様子を見届ける。

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映像’21 新発見の価値 ~研究の対価を問う理由~

2018年、京都大学の本庶佑特別教授(79歳)は「がん免疫治療法の発見」でノーベル医学生理学賞を受賞した。免疫を強くする方法ではなく、免疫細胞にブレーキ機能があることを発見し、このブレーキを外してがんを攻撃する治療薬を完成させたのだ。薬の開発には小野薬品と米大手製薬会社と共に進め、2014年「オプジーボ」が誕生。産学連携の成功例と誰しもが思ったが、本庶教授は2019年小野薬品に対し訴訟も辞さない考えを示した。その理由は「特許料率の設定の低さ」だ。1992年「オプジーボ」の元となる分子を発見し、がん治療に応用できないか製薬会社を模索するなか、2006年に小野薬品と特許契約を結んだ。当時、日本では研究者の知的財産を守る専門家も少なく、企業と取り交わす特許料率は極めて低かったという。その後、特許料率の引き上げの交渉を進めるなか「オプジーボ」に酷似した薬を別の大手製薬会社が販売を始め、企業間の法廷争いになった。小野薬品は本庶教授に裁判協力を依頼。裁判の結果が出た際には小野薬品が得られた成果配分の40%を求め、了承を得て出廷し証言したという。裁判は小野薬品側の勝訴的和解に終わったが、後に示された配分の料率は1%だったと訴える。その後、小野薬品は特許料と配分の引き上げの代わりに300億円を京都大学に寄付する提案をしてきたが、合意には至らなかった。「研究の対価が正当に支払われていれば1000億円にのぼる」と本庶教授の担当弁護士は指摘する。本庶教授は研究者が得た成果は正当な対価として還元されるべきだと訴える。裁判という強硬手段に出た背景には、基礎研究者を守りたいという思いがある。がん医療を変えた免疫治療の開発者が新たに投じる一石の行方を追う。


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