広島には県立美術館をはじめ、多くの美術館があり、その環境、建物、収蔵品に特徴をもち、多くの人に親しまれている。番組では県内１３の美術館から、それぞれ２点の収蔵品（絵画、彫刻、書、陶磁器等）を推薦してもらい、美術館の環境、建物も含めて、毎回１作品を取り上げる。今回はヤノベケンジの「コンタミネイティッド・アトムスーツ」。

中国放送が保有する開局以来の貴重なライブラリー資料と、視聴者の手元に眠る映像から、２０世紀の広島県を振り返って、さまざまな顔やイメージからとらえた広島を２１世紀に伝える。◆この回は「よみがえる広島」。

ＪＲ五能線の弘前―秋田間を運行する「リゾートしらかみ号」に乗ったリポーターの小山千春と竹浪愛が、春の五能線沿線の魅力を紹介する。

遺伝子の解明が進み、遺伝性の病のメカニズムがわかるにつれ、自分の死期や子供の出産、結婚など、自分の遺伝子の宿命と向き合わなくてはならない人たちがいる。ＦＡＰという遺伝性の難病におかされた患者たちが悲劇の運命に立ち向かう姿を描くなかで、生とは何か、死とは何かを考える。

東北各県の河川を辿りながら水とともに暮らす人々を訪ね、“みちのく”の命を守る水の姿をみつめるシリーズ。企画：東北民放テレビ六社会。（２０００年１月～３月放送）◆岩手県山形村の平庭岳の裾野を源に、八戸市内を流れる新井田川は全長７８キロ。昭和３９年に八戸市が新産業都市の指定を受けた後、川が汚染されて魚がほとんど死んだという。しかし市民のボランティアの活動などにより、川は回復し、鮭の遡上も確認できるまでになった。近年はハゼやウグイも釣れる。◆縄文遺跡や灯篭流し、毎年夏に行われる御輿渡御などを織り込みながら、生き生きとした流域住民の営みを伝える。

エリートコースを歩きつづけ、家庭を顧みる余裕もないサラリーマンの夫たちを救うため、妻たちが立ち上がる。テレビ東京開局記念番組。◆食品専門の中堅商社に勤める里見恭司（中村雅俊）は、社長直属の営業戦略部長として古い商習慣の合理化と会社の体質改善に取り組んでいた。しかし、現場の社員たちは彼らをエリート集団とみなし、快く思っていない。そんな中、営業戦略部を内部告発する文書が社長に届く。差出人不明の文書に、里見の部下である沢口草平（堤真一）たちは疑心暗鬼になってしまう。夫の様子を見かねた里見の妻・亜也（樋口可南子）と沢口の妻・淑美（牧瀬里穂）は「会社が嫌なら辞めればいい」と提案する。

時代の流れとともに消えようとしている、ふるさと島根・鳥取の素顔、自然、生活、文化、伝承行事などを、映像遺産として後世に伝えるシリーズ番組。◆鳥取県西部の弓ケ浜半島では、江戸時代から綿花を栽培して糸を紡ぎ、手織りの絣を生産していた。一時は衰退したが、地方色豊かな絵絣が見直され、絣づくりを受け継ごうと「浜絣あいの会」が結成された。地元で工房を営む伝統工芸士２人の指導を受けて、会員の女性たちが織り上げる作品は年一回の作品展で即売され人気を呼んでいる。染めや柄合わせなど、長い年月をかけて洗練された技術とともに、絣に込められた思いも受け継がれている。（鳥取県境港市）

若者や子どもにとって戦争とは何であったか。庶民の心に深く刻まれた戦争を探るシリーズの４回目。（１２月１８日～２７日放送）◆アメリカ軍の沖縄上陸地点、読谷村のチビチリガマでの悲劇をいまも語り部として説き続ける、反戦地主といわれた男性の一家。集団自決をまぬかれたシムクガマで生き残り、４１年ぶりにガマに入ってお詫びの祈りをささげた女性。戦争の記憶を次の世代に伝える二人の証言を軸に、西山正啓監督の映画「ゆんたんざ沖縄」の記録映像を活用して綴る。