熊本県内９４市町村の美しい風景や次の時代に残すべき文化財を、それにまつわるさまざまな情報とともに紹介する。◆今回は、農作にまつわる神事が多く残っている一の宮町の御田植神幸祭、通称「おんだまつり」を紹介する。

タレントで歌手の松崎しげるさんがモンゴルを訪ねた。大草原の中にポツンとたたずむ１軒のゲルで遊牧の民の生活を体験する。モンゴルの大自然をバックに、馬乳酒やウルム（生のクリームチーズ）、タムヒ（嗅ぎタバコ）でのあいさつ、モンゴル相撲、馬頭琴とのセッションなど、初めてのことばかり。当時では珍しいヘリコプターからの映像も交え、モンゴルの雄大な自然を伝える。

視聴者に公募した「心に残る風景」や「伝統の味や技」などを毎回取り上げ、２１世紀に残しておきたい「みやぎのとっておき」を紹介する。◆今回は、伝統技術を継承して後世に残していこうという活動をしている「小野田紬保存会」を訪ねる。

かつて「旅」とは「巡礼」のことであった。日常を離れ、非日常の日々を送った後に「聖地」に辿り着いて巡礼は完結する。ひたむきに歩き、祈る人々の姿を追い、２１世紀に生きる人間の「心」のありように迫る。◆新世紀とカソリックの聖年（ジュビレオ）の重なった西暦２０００年は、キリスト教徒にとってはまさに世紀の祝祭年。各地の聖地でさまざまな行事が執り行われ、多くの巡礼団でごったがえす。カソリック三大聖地「バチカン」「エルサレム」「サンチャゴ・デ・コンポステラ」に向かう巡礼団を取材するほか、南米メキシコの土着キリスト教を合わせて紹介する。

さまざまなアウトドアの楽しみを、アナウンサーやタレントの実地体験で紹介する紀行番組。◆前回に引き続き、６人乗りボート“カタラフト”で新潟県の魚野川を下る。夜のキャンプのついでに釣りの仕掛けをし、翌朝引き上げると見事なうなぎが釣れた。ゆったりと川を下るボートの傍、水面下ではたくさんのサケが必死で川をさかのぼっている。日本海から魚野川までは１２０キロ、流れに逆らって上流を目指すサケの体は傷だらけ。故郷の川で産卵したサケはそのまま力尽きる。

鎮魂の絵を描き続ける一人の画家を通して、満蒙開拓青少年義勇軍とは何だったかを問い直す。◆熊本在住の画家、宮崎静夫さん（当時７３歳）は３０年前から「死者のために」と題するシリーズを描いてきた。軍服姿の少年達と骸骨、背後に広がる草原。それは、自らの体験の意味を改めて問い直すものだ。１５歳で義勇軍に志願して満州（現在の中国東北部）へ。少年達は普段は農作業、有事には兵士となって闘う。「昭和の白虎隊」とほめそやされたが、現実は悲惨だった。寒気・シラミ・コーリャン飯。酷寒の荒涼たる原野で、少年達の心はすさんでいき、やがて一人の少年が集団リンチで命を落とす。宮崎さんが絵を描く原点は、この事件にあった。◆アートネイチャースペシャル

沖縄の平和運動を学ぼうと韓国から留学した女性の姿を通して、平和教育のあり方を伝える。◆チョンさんは、ソウルにある「米軍犯罪根絶運動本部」の事務局長でリーダー的存在だ。韓国社会では、歴史的な南北首脳会談の実現を機に、和解ムードが広がり反米軍基地の動きに発展している。しかし、彼女はその動きの背景にある反米意識に懸念を抱く。真の平和を実現するにはどうしたらいいのか。その答えを探して、彼女は沖縄の平和運動を学ぼうと留学を決意した。

エネルギーの世界で起きつつある巨大な変化を、２夜にわたって紹介する。第１回は、電力の分野でもっとも激しい変化が起こっているヨーロッパを追う。◆自然エネルギー利用発電は、日本では総電力の１パーセントに過ぎないが、ドイツや北欧では風力発電を中心に利用が進んで１０パーセントを担うまでになっている。最先端のデンマークは、今後３０年で総電力の半分を自然エネルギーで生み出せるという。また、ドイツは原子力発電からの撤退という歴史的発表を行った。日本とヨーロッパのこの差を生み出したのは、改革を推し進めた無名の市民たちの決断があった。「第２の市民革命」とさえ呼ばれるヨーロッパのエネルギーデモクラシーの動きを辿る。