巌流島までの宮本武蔵を、英雄としてではなく、絶えず悩みもがく等身大の青年として描く時代劇。◆お通を残して、兵法者への道を究めるために京都にやって来た武蔵は、お甲との自堕落な生活に溺れた又八に再会する。そこで武蔵は、日本一の兵法者になるには、吉岡道場、槍の宝蔵院、柳生の三家と刀を交えなければならないと知る。早速吉岡道場に出向き、門下生９人を、次に奈良の宝蔵院の代格・阿厳を打ち倒す。そこで出会った不思議な僧・日観は「強すぎるからこその慢心と油断がある」と武蔵に告げる。武蔵は柳生の里でお通と三度再会する。

近代における洞窟探検のメッカとなったスロベニア。発見された洞窟の数は６０００を超える。その数ある鍾乳洞の中で、自然のままに保たれ、蕩々と水の流れる巨大な地下峡谷を持つシュコツィアン洞窟群は、１９８６年に世界遺産に登録された。スロヴェニア南西部のクラス地方は、カルストという言葉の語源となった広大な石灰岩台地。この白い大地の下には、水の浸食と化学変化で作られた、広大な地底世界が広がっている。観光客の入場も制限され、薄暗い灯りしかない洞窟に、初めて本格的な照明機材を入れて撮影。普段見ることの出来ない細部まで浮かび上がらせた貴重な映像で、シュコツィアン洞窟群を紹介する。

熊本県内９４市町村の美しい風景や次の時代に残すべき文化財を、それにまつわるさまざまな情報とともに紹介する。◆今回は、明治時代の面影を残す三角町の三角西港を訪ねる。

ある中年の女性が若年性アルツハイマー病を患ったことをきっかけに、仕事や大切な思い出を失い、家族も崩れていく。それでも進む病と闘いながら家族の絆を取り戻していく再生の物語。原作・脚本：井沢満。◆私立大学文学部教授の間宮陶子（松坂慶子）は４７歳。数年前から物忘れがひどく、ときには自分がどこにいるのかさえわからなくなることがある。彼女は病院で若年性アルツハイマー病と診断される。夫の照於（大杉漣）はリストラにあい失業中、息子・奏（加藤晴彦）は結婚を間近に控えていた。そんな中、家族にも病名を告げられずに苦しんでいた陶子は、ある夜、若い男・山崎（筒井道隆）と関係を持ってしまう。一方、照於にも陶子の親友で草薙珠美（かたせ梨乃）という愛人がいた。さらに、陶子が原因で奏の結婚が破談になってしまう。壊れていく自分、今後家族に背負わせるであろう重荷を思い、苦悩した彼女は黙って家を出ていく。

万葉集の歌にちなんだ奈良県内各地を本上まなみが散策するミニ番組。◆この回は奈良県奈良市の三笠山を訪ねる。『高くらの　三笠の山に　鳴く鳥の　止めば継がるる　恋もするかも』　山部赤人

四国４県の豊かな自然と独特の歴史が育んできた伝統や祭りなど貴重な遺産をシリーズで紹介していくドキュメンタリー。（２０００年５月３日～２００３年２月１日放送）◆この回は「南阿波・夏風景」として、海部川、轟の滝、轟本瀧神社、轟神社の夏祭り、滝つぼのなかに入る御輿、海部川の支流母川、国指定天然記念物大うなぎ、大うなぎ水族館イーランド、月見ヶ浜、などを紹介する。

全国的に知られた観光スポットだけでなく、日常生活の中にある信州の風土や文化を紹介する。◆今回は日本最古の洋風建築の学校、佐久市の旧中込学校を紹介する。

視聴者に公募した「心に残る風景」や「伝統の味や技」などを毎回取り上げ、２１世紀に残しておきたい「みやぎのとっておき」を紹介する。◆今回は、廃校になった志津川町の林際小学校を、旅館として再生したユニークな宿を訪ねる。