１９９９年４月、我が子の死の真相を知るために加害少年に民事訴訟を起こすまでの父親の取り組みを通じて、少年司法の枠組みから置き去りにされ、苦しみ続けている被害者遺族の現状を伝える。◆長野県のある父親は、９７年１１月、長男（当時１９歳）を、十数人の少年達による集団リンチで亡くした。『なぜ我が子が事件に巻き込まれなくてはならなかったのか？』事件の真相を求め警察や検察、家庭裁判所に何度も何度も求めたが、加害者の少年の立ち直りを目指す少年法のため、事件の詳しい経緯や状況、審判の結果すら教えては貰えなかった。父親は会社を辞め、自らの力で事件の真相解明に乗り出すと共に、事件翌年の９８年２月、少年事件の遺族たちの全国組織『少年犯罪被害者当事者の会』に参加し、少年法の見直しを求めて活動を始めた。

開局３５年を機会に、「うつくしま、ふくしま」県民運動に呼応して選定委員会を組織、自然との共生、自然にやさしい心を再認識するための第一弾として「うつくしま百名山」を選定した。（１９９９年５月１０日～２０００年７月２４日）◆標高千二百メートルにも満たないが、阿武隈山地では最高峰である。最高峰とはいえ標高差は少なく、手軽にハイキングが楽しめる。

青森県下北郡の大湊町と田名部町が合併して誕生したむつ市は、ひらがなの名称の市として全国で最初に制定され、１９９９年に市制４０周年を迎えた。これを記念して「田名部まつり」「大湊ねぶたまつり」「むつ市の過去未来座談会」の三部構成で制作された番組。

毎回ひとつの街を選んで徹底取材。ドラマチックかつロマンチックにアドバタイズ＝宣伝するＣＭを作り、その街の魅力を広告しようという“地域密着系都市型エンタテインメント”。司会は愛川欽也と八塩圭子。（１９９５年４月１５日放送開始）◆この回のテーマは「鎌倉」。“天然の要塞”“潮風の古都”といわれ、独自の文化圏を築いて観光客を集める鎌倉。芸術家の多い街ならではの素敵なアトリエ、一見さんでも大丈夫な高級会席料亭、不況の頼み銭洗い弁財天、誰もが太鼓判を押す和菓子屋さん、夢窓国師の庭を見ながらお茶も飲める禅寺などを紹介する。“選曲の３曲”も。

１９９９年、大分県の陸上自衛隊日出生台演習場で、米海兵隊が実弾射撃訓練を実施した。国会で審議中の新ガイドラインでは、米軍は有事の際の空港や港湾、病院など公共施設の使用も求めている。日米防衛協力のあり方を考える。◆日出生台の原野には、先祖代々牛を飼って暮らしてきた人たちがいる。ここが旧陸軍の演習場となったのは百年前、現在は陸自の演習場となり、年間３００日以上の演習が行われている。慣習的に演習場に立ち入ることを認められてきた集落の人たちは、演習の合間を縫って牛飼いを続けていたが、沖縄で行われていた米軍の実弾射撃訓練が移転することとなり、候補のひとつに日出生台があげられた。以来、集落の住民たちは反対の声を上げ続けていた。

「虹」の写真を専門に撮るカメラマン・美幸（財前直見）は、ひょんなことから高校時代の友人の息子・光と、仙台近くにある実家へ帰ることになった。実家でやもめ暮らしをしている父（谷啓）から、交際相手がいると告白され、美幸は戸惑う。誰からも愛情を注がれることのなかった光に、虹を見せようと思う美幸。虹を求めて山の中を旅する二人の心がふれあう。ミヤギテレビ開局３０周年記念特別番組。

瀬戸内海と日本海に挟まれた中国地方五県の自然と、そこに生息するさまざまな生き物の生態を伝える。◆今回はビオトープの昆虫たちを紹介する３回目。

微妙なバランスの上に成り立つ尾瀬の自然は、年間４０万人を超える過剰な入山者（オーバーユース）や、心ないハイカーによる踏み荒し、また、最近はニホンジカによる食害によって大きな負担がかかっている。その尾瀬で荒らされた湿原の復元に取り組む女性の姿や、尾瀬の現状を通じて、自然保護のあり方を考える。◆広島県出身の藤村光さんは、尾瀬保護財団から委託を受け、湿原の復元に取り組んで６年目になる。山小屋の仕事をしながら復元作業の仕事をしてきた彼女は、復元の難しさを訴える。一度荒らした自然は簡単には戻らない。それは尾瀬の自然だけに限らない。