蒙古襲来という未曾有の国難に立ち向かった鎌倉幕府第八代執権・北条時宗の栄光と苦悩に満ちた生涯を描いた大河ドラマ第４０作。（１２月９日終了、全４９回）◆宝治元年（１２４７）、鎌倉幕府五代執権の北条時頼は、流鏑馬の席で毛利季光の娘・涼子との縁談を勧められる。しかしその後三浦氏と北条氏の間に起こった戦いで、季光は三浦氏についた。三浦氏は破れ、季光は自決する。戦乱ののち、涼子は時頼の正室として迎えられるが、涼子は時頼を親の仇と恨み続ける。

黒羽町から那須町を経て白河の関に向かう旧東山道は義経街道とも呼ばれ、奥州から兄・頼朝のもとへ馳せ参じた義経ゆかりの場所が残っている。義経の愛馬の病気快癒を祈願したという馬頭観音堂、一行が休息したという御幣神社、愛馬の足跡とされる沓石などが、義経伝説を今に伝える。坂上田村麻呂が下野と陸奥国境に勧進した追分明神にも、義経が平家討伐の祈願をしたという伝承が残る。『奥の細道』の松尾芭蕉ゆかりの道でもある街道は、いよいよ東北地方に入っていく。

岡山県真庭郡、吉念寺の集落には、胴回り９メートル、高さ１８メートル、高さとほぼ同じ大きさで左右に枝を広げる大桜がある。戸数１３戸の小さな山あいの集落では、みなが桜の咲くのを心待ちにしている。この桜は美しいだけでなく神々しくもあり、偉大さを感じるという。日照りが続けば大桜の下で雨乞いをし、花が咲けばそれを合図に米作りを始めた。桜が有名になってからは、大勢の花見客が訪れるようになり、それも楽しみだと人々は言う。桜と暮らす吉念寺の春を追う。

かつて漁師たちが「宝の海」と呼んだ有明海が、記録的な養殖ノリの凶作に見舞われ、出荷量が例年の半分にまで落ち込んだ。彼らの生活を追いながら、異変の実態とその原因に迫る。◆ノリ生産者の怒りは、４年前に締め切られた諫早湾の干拓工事に向けられ、海上デモや工事阻止などの激しい抗議行動が繰り返された。因果関係を否定し続けてきた国・県も、とうとう原因究明に乗り出さざるを得なくなった。しかし、異変は数年前から始まっていた。この海特有の魚介類の水揚げが激変していたのである。

アウトドアの達人と初心者からなる「ガサガサ隊」一行が、「川遊び」をテーマに旅する自然・紀行ドキュメント。舞台は福島県奥会津地方を流れる伊南川と只見川。カジカなど水辺の生き物を捕える「ガサガサ」や、大ヤマメを狙った釣り、そしてカヌーによる川下りなどを通じて、川というフィールドの面白さと自然の素晴らしさを体験する。隊長は川遊びの達人・俳優の中本賢。福島放送開局２０周年記念番組。

ブリキのおもちゃのコレクターとして知られ、横浜にも博物館を開設している北原照久氏のコレクションの数々を紹介する。◆１９５０年代に日本で作られたおもちゃ「七面鳥」「リスの床屋」を紹介する。

全国的に知られた観光スポットだけでなく、日常生活の中にある信州の風土や文化を紹介する。◆今回は、穂高神社の「奉射祭」を紹介する。

著名人が自分の思い入れのある場所を尋ね、その人ならではの紹介をする紀行ドキュメンタリー。この回は女優・檀ふみが、父・檀一雄の最後の小説「火宅の人」をはじめて読み通そうと決意し、アメリカ・ニューヨークを訪れる。娘と亡き父との静かな“対話”を描く。◆“最後の無頼派”とよばれた私小説の大家、檀一雄。彼は１９５８年にニューヨークを訪れており、「火宅の人」のなかでも重要な舞台として描かれている。檀ふみは父の人生の転機を知るために、小説を携えてその足どりをたどり、作品中で自殺を図った場所として描いたホテルに泊まる。彼女は何を感じ、何を思うのか。