聖路加国際病院の名誉院長である日野原重明さんと、作家で天台寺の住職も務める瀬戸内寂聴さん。長いあいだ人の生と死を見つめてきた二人による、２００３年の年頭に送るトーク番組。

テレビ放送のことをもっと知ってもらい、よりよい番組づくりにつなげるというシリーズ。この回のテーマは「スポーツ中継の仕事を知ろう」。◆まずプロ野球、横浜スタジアムで行われた横浜対巨人戦。その中継現場の仕事を取材する。カメラ配置や飛行船カメラなど、技術スタッフの仕事を中心に伝える。サッカー中継は、国立競技場で行われた日韓戦。臨場感あるゲームを作ろうというディレクターや音声担当の苦労などを紹介する。競馬中継は、東京競馬場で開催された安田記念。こちらはアナウンサーの仕事に焦点をあてる。

晴れの日の食卓には様々な願いが込められ、そこには季節の恵みがある。秋田にはどんな晴れの食があるのか、季節ごとに紹介するシリーズの冬編。◆老舗の味噌醤油醸造元の安藤家の「餅つき」、小正月の料理「きゃのこ汁」、“掛魚まつり”の「たら汁」などを紹介する。

「親切」や「優しさ」などをテーマにしたショートストーリー。日常のささいな出来事のなかに隠された、心打たれる瞬間をつづる。◆この回は「修学旅行」。

北海道の豊かな自然、生きてきた人々の歴史や文化、生活、産業など、次の世代へ引き継ぎたい有形・無形の財産の中から、道民全体の宝物として選ばれた「北海道遺産」を、ハイビジョンで撮影された美しい映像と共に紹介する。◆壮瞥町は火山の町。３年前に噴火した有珠山も近く、災害を経験してきた町の人々はそれでも火山とともに生きる道を選んだ。昭和新山雪合戦で使われる雪玉の製造機も町民が知恵を出し合って作ったもので、大会も町民のボランティアなしでは考えられない。国際的なイベントを開催したいという壮瞥町民の情熱の賜物。

わたらせ渓谷鉄道が走る群馬の山里にある、日本で唯一の「サーカス学校」に集まった１３人の若者たちの夏を追う。◆蕎麦屋で学費を稼ぎながら学ぶ２４歳の堤さんは、日本では乗り手がいなくなった小一丁ブランコという空中ブランコの習得を目指している。一方、プロの道化師を目指すのは同じく２４歳の香山さん。みな、悩み続けた自分の進路に答えを出そうとしている。

レポーターが山形県内各地の見どころを探訪するシリーズ。◆今回は、鳥海山麓の大自然に囲まれた遊佐町の滝めぐり。名水で知られる胴腹滝を訪れ、自然が育んだ清らかな水を味わう。更に一ノ滝、二ノ滝と巡り、鳥海山が生み出す湧き水が経た年月を思う。

日本とロシアのあいだに横たわる深く長い溝・北方領土問題。この溝はなぜ出来てしまったのか、その秘密を解くカギを追って、菊池麻衣子が日本・ロシア両国のゆかりの地を訪ね、登場してくる人物のドラマを探る。◆ひとつめのカギは、なんと九州は長崎にあった。鎖国日本にあって、ただ一つ開かれていた窓・長崎。およそ２００年前の１８０４年、ロシア人実業家・レザーノフがその窓を開こうとやってきた。江戸と長崎を往復する幕府側との、なかなか進まない交渉の間、長崎に滞在した彼らの使節団はいくつかのエピソードを残している。