オーストラリアの中央北端にあるカカドゥ。２万平方キロの広大な草原と、３００メートルの断崖とから成る国立公園だ。◆人の背丈の何倍もの白アリの巣、湿地帯にはソルトウォーター・クロコダイルなど固有の動物が棲み、断崖を滝が流れ落ちる。◆ここは先住民アボリジニの聖地だった。太古に描かれたロックアートが三千ヵ所も残る。彼らは今もマングローブの寄生虫をうまそうに食べる。政府は土地を返還した。道路にはスクールバスが走るが、伝統の生活は失いたくない、と老人は語る。◆カカドゥ国立公園

３８年ぶりのセ・リーグ優勝を目指して、プロ野球ペナントレースの首位を走る横浜ベイスターズ。チームの快進撃を支えているのは“ハマの大魔神”と異名をとる抑えの切り札・佐々木主浩投手である。名実ともに“史上最強のストッパー”になれるかどうか、佐々木投手の極限の闘いを追う。

スーパーマーケットの都市郊外新規出店をゼロから担当する開発部に送り込まれた男の視点から、スーパー開店最前線の舞台裏、そこにからむ人間模様を描くドラマ。（１月１０日開始、全３回）◆大介は開発部の先輩・黒田のやりかたに反発を覚えながらも、ＮＥＯＳ郊外店出店の準備を続ける。出店賛成の現市長と反対の市長候補との激しい選挙戦のさなか、黒田が病に倒れた。大介は駅前店舗と地元商店街存続のためのプランをひそかに練る。ついに商店街の合意を取り付け、駅前店舗の店長・橋場早苗とともに会長も出席する会議の場に臨んだ。

日本最北の島、北海道・礼文島。美しく厳しい自然のなかで、漁に生きて来た父とその家族たち。さい果ての海に平凡だが力強く生きる漁師たちとその家族の姿を描く。◆漁船に乗るのは父子漁師。父は親の代からのベテラン漁師。息子は中学校を卒業して父の仕事を手伝うようになって４年目。漁には父の長年のカンと技術がものがいう。島の漁師は高齢化が進んでいる。息子の中学の同級生で漁師をやっているのは３人だけ。最果ての島で漁業に生きる一家と若者たちの生活を伝える。

瀬戸内海と日本海に挟まれた中国地方五県の自然と、そこに生息するさまざまな生き物の生態を伝える。◆今回は岡山県哲西町鯉が窪湿原のオグラセンノウの花を紹介する。

金沢が誇るプロ室内管弦楽団「オーケストラ・アンサンブル金沢」が、偉大な作曲家モーツァルトの交響曲第１番から第４１番すべてのシンフォニーの演奏に７年をかけて挑戦する。◆第１３夜では、交響曲第２８番ハ長調Ｋ．２００「第１楽章　Ａｌｌｅｇｒｏ　ｓｐｉｒｉｔｏｓｏ」「第２楽章　Ａｎｄａｎｔｅ」「第４楽章　Ｐｒｅｓｔｏ」、音楽の冗談Ｋ．５２２「第１楽章　Ａｌｌｅｇｒｏ」、クラリネット協奏曲イ長調Ｋ．６２２「第１楽章　Ａｌｌｅｇｒｏ」「第２楽章　Ａｄａｇｉｏ」「第３楽章　ＲＯＮＤＯ，Ａｌｌｅｇｒｏ」を紹介する。モーツァルトが成熟度を深めていった１７歳から１８歳にかけての作品で、交響曲第２８番は当時のヨーロッパでシンフォニー作品の殻を打ち破り、話題となったモーツァルトの意欲作。指揮は岩城宏之、コンサートマスターはマイケル・ダウス、クラリネットはカール・ライスター。１９９７年１１月１２日、東京・浜離宮朝日ホールで収録。

さまざまな分野で活躍する第一級の人々が、その人ならではの視点で「いのち」をテーマに語る。◆今回は、ミュージシャンのヤドランカさん。

金融危機の処理の当事者となった銀行経営者と行員の苦悩、そして大蔵省の行動を追う。◆１９９８年１１月、徳陽シティ銀行が経営破たんに追い込まれた。大蔵省がとった手段は、他の銀行への営業譲渡。白羽の矢が立ったのは、仙台銀行だった。１年間に及ぶ譲渡作業は、預金や債権、店舗などを引き継ぐもの。行員たちは再就職先が決まらない中で懸命に作業にとり組む。しかし、徳陽の債権は大半が不良債権と見なされ、仙台銀行は引き受けを拒む。次々に破たんに追い込まれる中小企業。一つの地方銀行の破たんは予想以上に大きな波紋を広げていた。１年後、仙台銀行への営業譲渡は完了した。しかし、中小企業の経営者たち、行き場を失った行員たちの苦悩は未だ終わらない。