これまでの日本農業のイメージを覆す若者たちが現れた。新しい農業にたくましく取り組む姿を伝える。◆千葉県の農業グループ「和郷園」、メンバーは８０件の農家。平均年齢は３５歳で、率いるのも３６歳と若い木内博一代表である。ＪＡを通さない徹底した産直販売を実行、設立わずか５年で１２億の年商を達成した。「日本最強の農業」を目指す木内代表とメンバー達のさらなる展望を追う。

鈴木三元は江戸末期の１８１４年に現在の桑折町の裕福な農家に生まれた。三代目藤右エ門を世襲し、村長などの公職を務めるかたわら、日本三大鉱山の一つに数えられていた半田銀山の経営にもあたっていた。◆時代は明治となり文明開化の時を迎え、人生５０年と言われた時代に５８歳になった藤右エ門は、名前を年・月・日の始めを意味する「三元」と改名し、将来の交通手段としての乗り物「自転車」の開発を決意する。この改名は「人生何事も始めの心構えが肝心である」という三元の決意の現れであった。◆当時は外国でも自転車の開発が進められていたが、自転車という発想は三元の独自のアイディアであった。しかし、三元はそのための学問を学んだわけでもなく、部品も一から作り出さなくてはならないなど開発は困難の連続であった。それでも心血と私財を投じながら試行錯誤を繰り返し、明治９年（１８７６年）に三輪自転車「自走車・大河号」を完成させる。その後改良を重ね、明治１４年（１８８１年）に開催された第２回内国勧業博覧会に「三元車」を出品、時の政治家・板垣退助からも激励を受けた。◆その実用化には、製造コストの削減など課題も多く残されていたが、三元は東京に進出し、製造から販売までを手がける賭けに出る。しかし、技術革新の波が押し寄せる中、豊富な資金も底をつき、東京からの撤退を余儀なくされた。かなわなかった三元の夢「自転車」は、その後、大正時代に庶民の足として急速に普及することとなるのである。◆番組では晩年に心血と私財を投じて自転車の開発という夢を追い求めた三元の足跡を辿る。

こだわった照明、録音で実力派の歌手の歌をじっくりと聞かせる本格的音楽番組。「ＳＨＩＯＮＯＧＩ　ＭＵＳＩＣ　ＦＡＩＲ　２１」。（１９６４年８月３１日開始）◆ミュージックフェア・放送２０００回記念公開収録の模様を４週連続でおくる第四夜。曲目は、ＴＵＢＥ「きっとどこかで」、つんく「ひとりぼっちのハブラシ」、谷村新司「いい日旅立ち」、森山良子「さとうきび畑」。そして出演歌手全員による「ＳＩＮＧ」で終わる。司会は鈴木杏樹と恵俊彰。東京国際フォーラムで収録。

茨城県の農村で陽気な歌声を響かせるバンド「ヒューマンファーマーズ」。リーダーをつとめる酪農家・北嶋誠さんはくも膜下出血の後遺症で光を失った。しかし、歌も酪農も諦めることなく活動を続ける、その姿を追う。◆廃業を勧める声に耳を貸さず、今も「畜産農民全国協議会」理事として食の安全、そして国産品の自給率をあげるために東奔西走する。この春にはナタネ油の自給率を上げる運動として２１００坪の畑を菜の花で埋める予定だ。

日本の長い海岸線には、日本国内、世界各地から海を渡ってさまざまな物が流れ着く。椰子の実ならば詩にもなるが、ゴミ、化学物質ではそうもいかない。渚に住むヤドカリの暮らしをドラマ仕立てにし、浜辺の環境変化と人間の関わりを考える。◆舞台は美しい海で知られる奄美大島。流れ着いたプラキャップを被ったヤドカリの姿は笑いを誘うが、環境汚染の象徴でもある。オイルの塊・廃油ボールに捕まって命を落とすヤドカリの子、コンクリートで固められた垂直の岸壁をどうにか降りて産卵する母ヤドカリの姿なども紹介。

中国西安からの留学生で、自らも中国琵琶を奏するティンティンが、自らの音楽の原点を求めて雲南の秘境へ旅立つ。◆雲南の山岳地帯の奥深く、中国の少数民族・納西（ナシ）族が多く暮らす麗江の町がある。世界遺産にも登録されたこの町に、納西古楽という中国の古い音楽が楽器とともに残され伝えられてきた。他地域では消え去った漢や元、宋の時代の宮廷音楽が、なぜこの秘境の町に残されたのか。そして文化大革命の嵐に耐えて守り抜いた人々の思いを、音楽家としてまた研究者として探っていく。

各方面で活躍しているお笑い芸人が「コント」で競演、めったに見られない組み合わせを実現していくコント・バラエティ番組。月曜深夜から枠移動し、面白くなければ自分の出番が少なくなるという弱肉強食システムで、いよいよパワーアップする。◆この回は「ポジティブアーティスト　ＴＥＺＺ」「代打　村上」「ネガティブ芸人　四ＭＥＮ楚歌」「代走　村上」「ジョージとマイケル」「顔マン」をおくる。

黒部幸英が神奈川県内各地を訪ね、名所や名物、美味しいものや名産品を紹介する。１９９８年開始の「ぶらり！風気分」からタイトルを変更し、２００８年３月まで続いた長寿番組。◆誰もが抱く「幸せになりた～い！」という気持ち。今回は動くお守りや風水だるまなど、縁起の良いものを作っている人たちを訪ねる。