昭和の童謡詩人・サトウハチローとその家族の波乱万丈の物語を描く。原作：佐藤愛子「血脈」。（２００５年１月２４日～３月２１日放送、全９回）◆最終回。昭和２０年。ハチロー（唐沢寿明）は、空襲警報が頻繁に鳴る東京と家族の疎開先の千葉を行き来していた。東京の家は、蘭子（松尾れい子）が残り、空襲のときも屋根に登って火の粉を振り払うなどして守った。東京大空襲、終戦。節（西川忠志）は広島で原爆で亡くなるが、予科練に入隊していた忠（篠原孝文）は元気に復員。日本は貧しかったが、戦後の復興はハチローが作った「リンゴの唄」とともに始まる。

旅人・見栄晴が静岡県内の鉄道に乗り、途中下車しながら各地の観光スポットや面白い店を紹介していく。◆今回は東海道本線。まずは三島、足湯ならぬ足水を使い、おにぎりカフェで舌鼓。続いて沼津からはドールハウス、原駅では百年作り続けている長寿飴や江戸時代からの名園「帯笑園」を特別に見せてもらう。富士駅では非常食にもなるパンやケーキの缶詰、新蒲原からは旧東海道沿いに残る和洋折衷の洋館「旧五十嵐邸」を訪ねる。由比駅からは「東海道あかりの博物館」、興津駅では紙すき道具作りの職人を訪ね、清水駅では名物カレーもつの店「金の字」で一休み。最後の静岡駅では、駿河千筋竹細工の工房を訪れる。

沖縄の島々を取り囲むサンゴ礁。美しいだけでなく天然の防波堤でもあり、暮らしの糧を得る場でもあり、自然との触れ合いの場、民俗文化を育む舞台として、海は常に人々の身近な存在だった。海岸線が人工の護岸で固められて自然の渚が消えつつある今、島の原風景と人々の姿を描く。◆干潟をまわって貝の調査を継続している高校生の活動や、豊かな自然景観を誇る伊是名島の情景を通して、人々と海のつながりを考える。

広島に原爆が投下されて２ヵ月、焦土の風景と苦しむ被爆者が日本人の手によって撮影された。現存する未編集フィルムに写された映像と現在の場所を対比し、広島の歴史とともに風化しつつある被爆の実相を伝える。

山梨県富士吉田市にある富士学苑高校に誕生したジャズバンド部。経験者ゼロから全国レベルまでかけあがる、高校生たちと顧問の先生の日々を描く。◆顧問の大森先生の課す練習漬けに応え、地元にも知れ渡り、イベントにも呼ばれるようになった高校生ジャズバンド。ジャズを通して先生が伝えたいこと、高校生が学ぶものとは何なのか、部の最大のイベント・秋のリサイタルまでを追いかけた。

動物行動学者の卵・仁子。“男性＝オス”が浮気をするのは遺伝子＝ジーンが原因だから仕方がないと思いつつも、元彼の浮気が原因で男性不信気味の彼女が、恋と研究に四苦八苦する日々を描くラブストーリー。（２００５年３月２８日終了・全１１回）◆イギリス留学中に付き合っていた南原に浮気されて以来、男性不信に陥っていた仁子。ある日、大学付属の小学校教師・健一と話していたところへ、その南原が突然現れた。いまでも仁子は自分のものだとおもう南原は、勘違い発言を連発し仁子を激怒させる。

株主総会といえば、企業側の議案をシャンシャンと手拍子で可決する時代は終わった。いまや株主代表訴訟をはじめ、企業を厳しく追及するようになった日本の株主たち。株主として企業の不正を監視する「株主オンブズマン」として活動する男性の姿を追い、「経営者と株主」の新たな攻防を描く。

もとは企業法務専門のエリートだったが、独立して家事事件を扱わざるを得なくなった女性弁護士・間宮貴子。数多くの人間ドラマに接して成長を遂げた貴子が、事務所の仲間たちとともに新たな事件に向きあう。（６月２８日終了、全１１回）◆渉外も扱うようになって事務所は大繁盛。ある日やってきた内気なＯＬ・倉田麻美は、かつての交際相手を婚約不履行で訴えたいという。具体的な証拠に欠けるため悩む貴子の前に現れた相手側弁護士は、元検事・いわゆる「辞め検」の佐伯絵里だった。