テレビ・ラジオで放送された番組・CM4万本以上を視聴できるほか、展示やイベントを通じて放送の今と昔を学べます。 入館無料

videocam
ニュース映画

大毎ニュース 764 消防の近代兵器

番組ID
N02105
※放送ライブラリーの視聴ブースでは、番組IDを入力することで、簡単に番組を選べます。
上映日
1966年03月16日(水)
時間(秒)
169
カテゴリ
社会
概要
高さ53メートル、16階建てのビルから出火。最近ビル火災で逃げ場を失って命を落とす人が多く真剣な避難訓練。ぞくぞく誕生する高層ビルに追いつけぬ消防力では、人命救助の役には立たない。もう1つ頭の痛いのが、都会にいっぱいの危険物。これに対し化学消防の充実が叫ばれている。カナダ航空機炎上の際、活躍した化学車は泡沫消火剤を30メートルまで飛ばす。煙が充満する地下街などの火災に使われる、大量噴霧放射装置は1分間1千リットルを放水する。風船のお化けに2本足が生えたような新兵器は、大量の泡を飛ばし火元から空気を遮断するもので、無窓ビルや倉庫火災用に使われる。こうした近代兵器がどんどん出来れば、もう泡を食うことも無くなるだろう。

同じ年代の公開番組

大毎ニュース 759 羽田沖の惨事 133名死亡

ジェット時代の花形として登場したボーイング727、この巨大な「空のバス」は世界にその高性能と安全性を誇っていった。だが1966年2月4日、133名を乗せて札幌を飛び立った全日空の同型機羽田到着寸前、東京湾に墜落。空港史上最大の事故となった。肉親の帰りを待ちわびていた家族は絶望のどん底、空と海とで繰り広げられた大捜索で変わり果てた遺体が発見され、遺体安置場の増上寺は悲しい対面の場と化した。しかし、5日までに発見された遺体はわずか29体、翌6日から海上保安庁をはじめ漁船に至るまで東京湾上に大がかりな捜索が繰り広げられた。海のレインジャー部隊も凍り付くような海に飛び込んで手探り同様の困難な作業を行った。午前9時すぎついに羽田沖12キロの海底に沈む遭難機を発見、しかし遺体の引き上げは高まる風波のためにはかどらない。4日間も待ち尽くした遺族達は遭難現場に向かい、一刻も早い遺体収容を祈る。遺族の願いを背に受けて荒波の中で遺体収容が始まった。ここ数年来、我が国の航空路線はぐんと伸びて来た。デラックスな新鋭機を買い入れ、お客を呼ぶ。しかし、その前に安全は果たして充分なのであろうか、ボーイング727は昨年アメリカで今度と同じように着陸時の事故を3回も起こしている。


videocamニュース映画