江戸時代初期の天草の乱をテーマに、自分の思いと現実とに引き裂かれる天草四郎の心の葛藤と生涯とを描く。出演：市川染五郎、平松淑美、油谷佐和子ほか。

棒が落ちる乾いた音にかぶった「今日も男が一人棒になった」というナレーションで始まる不条理劇。作：安部公房、音楽：佐藤勝。出演：宇野重吉、芥川比呂志、北林谷栄ほか。

毎回ゲスト歌手を迎え、トランプの４つのマークになぞらえてヒット曲を歌っていく公開番組。この回は、宮城まり子が「薬売りの歌」「ガード下の靴磨き」などを歌う。

花菱アチャコ、浪花千栄子のコンビによる上方人情ドラマ。絶大な人気を集め、関西喜劇ブームの先駆けともなった（１９５４年１２月１３日～１９６５年３月２９日放送、全５００回）。作：長沖一、音楽：上野山正男。

洋の東西を問わず歴史上の大事件の真っただ中にアナウンサーを派遣して、その実況を中継放送するという画期的な企画。◆第１回は「関ヶ原の戦い」を実況放送で再現する。北出清五郎、福島幸雄、中神定衛の３アナウンサーを東西と中立陣営に配し、山岡壮八が徳川家康、尾崎士郎が石田三成を演じる。解説は村上元三。作：西澤實、音楽：古関裕而。

北アルプス立山の中腹にある「ブナ坂」を二人の専門家が案内し、新緑の森と繁殖期の小鳥の生態を紹介する。

森繁久彌と加藤道子による二人芝居の文芸ドラマシリーズ。音楽は古関裕而。１９５７年４月７日より続く長寿番組。◆「人生劇場　青春編」第６回：横須賀村の瓢太郎は病が悪化して寝たきりの状態になり、昔の子分・吉良常が瓢太郎の世話をしていた。病気、借金により人生をあきらめた瓢太郎は、持っていたピストルで自殺を図る。◆原作：尾崎士郎、脚本：椎名龍治。

名探偵・明智小五郎と小林少年率いる少年探偵団が怪人二十面相の起こす難事件に挑戦する。江戸川乱歩原作の子供向けドラマ。脚色：沢田賢二、音楽：宇野誠一郎。（１９５６年４月１６日～１９５７年１２月３１日放送）◆「大金塊の巻」第５回、謎の暗号文書の半分が盗まれた宮瀬鉱造氏の家が舞台。明智探偵が残り半分の暗号が入った指輪について推理をめぐらせているところに、何者かから電話がかかってくる。