新聞社の取材写真を証拠として展開する、日中戦争の戦犯に対する軍事裁判ドラマ。作：木下順二。出演：宇野重吉、滝沢修ほか。

生まれながら目・耳・口が不自由な少女を一人の人間として教育していく、山梨県立盲学校校長夫妻と保母たちの苦闘の記録。

ドイツ・ロマン派の詩人フウケの小説などによって親しまれている「水の精」の物語を、幻想的な音楽詩劇に構成する。構成、音楽：三善晃。詩：岸田衿子。出演：山本安英、幸田弘子、岸田今日子ほか。

“坂は照る照る鈴鹿は曇る”という鈴鹿馬子唄を核に、民謡をテーマにした管弦楽によって京から鈴鹿越えの道行きの様子をつづる。作曲・指揮：伊藤隆太。

山の中の分校で学ぶ子供たちが器楽演奏に取り組む。コンクールで優秀賞を受賞し、劣等感を抱きがちだった子供たちも自信をもつ。

小林秀雄氏（１９０２・８３）が文筆生活に入った経緯、東大入学時のエピソード、文芸春秋の従軍記者として中国に赴いたときの思い出などを語る。聞き手は文芸春秋社編集局長の池島信平氏、中央公論社社長の嶋中鵬二氏。

源頼光の謎の病気の原因は土蜘蛛の仕業であった。子どもや僧侶の姿に身を変えて土蜘蛛は幾度も頼光を襲うが、坂田金時らに邪魔されて失敗する様子を鮮やかに表現する。

「空を歩く男」の出現に始まる人々の狂騒をユーモラスに描くドラマ。作：寺山修司。