東洋音楽学会による下北半島の民俗音楽調査に同行取材。芸能や民謡が、日本古来の信仰や伝統と深いかかわりを持つことを紹介する。

越県町村合併の問題で揺れる瀬戸内の小さな島を舞台に、さまざまな人間模様を描くドラマ。作：沖野杏子。出演：ＲＳＫ放送劇団。

サラリーマン家庭の日常と哀歓をコメディタッチで描く連続ドラマ。ラジオ東京（ＴＢＳ東京放送）の開局と同時に開始され１３年あまり続いた。作：中江良夫、音楽：いずみたく。出演：増山江威子、佐伯徹、明石一ほか。

３４歳のタクシー運転手が心臓手術を受ける。二人の医師による手術の進行を克明に追いながら、患者のこれまでの人生を描く。作：内村直也、音楽：間宮芳生。出演：砂塚秀夫、川口敦子、宮口精二ほか。

謡曲をもとにしたラジオのための叙事詩。親が老いると姨捨（おばすて）山に捨て口べらしをして嫁をもらうという風習“姥捨”を題材に、単なる残酷物語ではなく、能狂言の形式をとって喜劇性を盛り込んで描く。作：寺山修司、音楽：杵屋正邦、謡曲：観世栄夫。出演：山本安英、北林谷栄、金内吉男ほか。

１９６３年の三池鉱山の炭じん爆発による、一酸化炭素中毒の後遺症に苦しむ一人の鉱夫の闘病生活を追う。

心臓の血液循環にはじまり、言葉や幸福などにイメージを拡げながら、一人の男が半生を振り返る。脚本：田中千禾夫、音楽：松下真一。出演：平幹二朗、浜田寅彦ほか。

老人福祉法の制定によって誕生した老人家庭奉仕員の仕事ぶりを、担当職員や老人へのインタビューを交えて伝える。