難破、漂流の末アメリカ本土に渡り、幕末の日本に帰国し通訳として活躍した中濱万次郎（ジョン万次郎）の物語。作：横光晃、音楽：桑原研郎。出演：近藤洋介、小沢重雄ほか。

高校の教師である父親は、出張先にかかってきた妻からの電話で、息子が自殺したこと知った。その日は不幸にも父の日であった。父親の回想を中心に構成し、教育のあり方を考える。

長野県阿南町和合に伝わる念仏踊りは戦国時代の古い形式を残したお盆の行事である。老人たちは過疎に悩みながらも、伝統行事を絶やすまいと子供たちに笛や太鼓を教えている。

西郷隆盛の没後１００年を機に、維新の立役者でありながら西南の役で賊徒とされた西郷の実像を、各界の見解を集めて検証する。インタビュー出演は作家の海音寺潮五郎、岩田玲文、山本七平ほか。

長野県安曇郡堀金村の臼造り名人を紹介する。質のいい木材とのど自慢大会があると聞けばどこにでも出かけていくという臼造り名人が、臼を掘りながら自慢ののどを聞かせる。

進行性筋萎縮症のため立つことも出来ない青年が、窓から見える日本海を油絵に描いている。外に出られない彼に電話で友達の死が知らされる。難病と闘う彼と家族達の生活を追う。

脳出血で倒れた父と子の運命的ともいえる対立と、その中にあっても二人を結び付ける絆を求めつづける男たちの悲しみを描く。作：倉島斉。出演：大滝秀治、丸谷小一郎、高木孔美子ほか。

名古屋市に全国でただ一軒という鼓の専門店がある。１５歳からこの道に入ったという三代目は８０歳。現在は息子と店を営むが、いい材料が手に入らず全国からの注文にも応えられない情況という。