昭和１０年代に水戸の市場にいたという“チャリア”と呼ばれた少年。人々の記憶をたよりに彼の姿を追う。

雨の少ない香川県の各地に受け継がれてきた雨乞い踊りを紹介する。ダムなどのおかげで水の心配も減り、信仰心も薄れた現在、祈りというより郷土芸能として保存の対象となっている現状も伝える。

宮崎県の最南端、都井岬は野生馬とソテツの自生地で知られる。地元に伝わる大蛇退治の故事にならって９月中旬に行われる「都井の火祭り」を紹介する。

香川県高松市に古くから伝わる張り子人形・ほうこうさんを長年作り続けている宮内ふささん（９３歳）が、そのいわれと人形作りについて語る。

輪中は村落の周囲を堤防で囲んだ水防共同体である。作家・岸宏子さんが岐阜県南部の輪中地帯を訪ね、水防のあり方を考える。

富山県東砺波郡井波町は、井波彫刻といわれる欄間作りで知られているが、最近では新しい感覚を持った木彫作家も輩出している。伝統の中に新しい風が吹き始めた木彫りの町の姿を紹介する。

灯台と遠洋漁業で有名な静岡県御前崎町。男たちが遠い海に出て家にいないという事情から、この町の消防団の半数は女性である。消防団の歴史や年１回行われる早朝訓練の模様をレポートする。

南米ブラジルのアマゾン奥地へ移住した日本人夫婦の暮らしを、インタビューとドキュメンタリータッチのドラマで描く。脚本：津瀬宏。出演：奈良岡朋子、小池朝雄、井川比佐志。