森乃福郎による解説と落語「長持」。◆頭の家に来ていた八つぁんと熊さん、若旦那と許嫁のお花が頭の家を借りて語り合うのを長持の中に隠れてのぞき見する。あまりに悩ましい景色を見せられた二人は長持から飛び出す。上方の艶笑話。

桂米朝（三代目）による解説と落語「口合い小町」。◆がちゃがちゃのお松という騒々しい女が亭主の夜遊びに困って隠居に相談する。家が面白ければ外には出ていかないと隠居に言われたお松は、帰って来た亭主に駄洒落を連発する。

桂文我（三代目）による解説と落語「青菜」。◆大家の主人と奥さんの機知に富んだやり取りに感心した植木屋、家に帰って女房にその話をする。それぐらいは出来るという女房と組んで友達を呼び込んで真似をしたが見事に失敗。

解説と笑福亭松之助（二代目）による落語「尻餅」。◆正月が近づくが亭主が甲斐性なして餅もつけない世帯。近所の手前、せめて音だけでもさせて欲しいと女房に言われた亭主、女房の尻をたたいて音を出すことを考えついた。

新潟県は米どころ。米を収穫するまでには八十八の作業が必要といわれる。豊作で喜び、不作で泣く。米作りをめぐる人生模様を民謡（作業唄）を交えて構成する。

北の果ての小さな漁村から町に出たものの、ある事故が原因で村に戻ってきた少年。彼の人生への不安を北国の風土の中に描く。作：岩間芳樹。出演：西田敏行、佐々木愛、厳金四郎ほか。

桂文我（三代目）による解説と落語「くやみ」。◆少々頼りない男、お店の旦那が亡くなったことを聞き、女房にくやみの言い方を教えてもらい葬式に出かけた。やっと挨拶を済ませた後、旦那の思い出をお経に織込んで唱え始めた。

桂米朝（三代目）による解説と落語「皿屋敷」。◆播州姫路の城下に皿屋敷と呼ばれる古い屋敷があり、横恋慕した主人に家宝の皿を盗んだと責められ殺された女の幽霊が毎夜出てきて皿を数える。それを見物に来る男達と幽霊のやりとり。