沼の畔に住む男を主人公に、傷ついて故郷に帰れなくなった雁の話と街の生活に疲れた被爆二世の女を助ける話を交錯させながら中年男の魂の救済を描く。作：井伏鱒二、脚本：岩間芳樹、音楽：三枝成章。出演：白井正明、緑魔子、鈴木伸也ほか。

鑑別所に入ってきた少年と指導教官の「内観」といわれる対話、電話相談員の声、少年たちへのインタビューなどをとおして、非行に走る少年たちの意識の核心に迫る。

元フォーククルセダースのメンバーで精神科医・作家の北山修氏が、自著「人形遊び」に基づいて“スターを人形に例えた”スター分析社会論を展開する。

街の話題や身の回りの情報などを多彩なＭＣとリポーターの目を通して送るワイド番組。この回はメインＭＣを交代する多田しげおアナウンサーの最後の出演で、「わが心のふるさと」をテーマに送る。

芸能界の第一線で活躍中の人、あるいは故人となった人の舞台の録音やレコードに残された演奏などを交え、芸談、エピソードなどを聞くシリーズ「芸と人」。この回は山田流箏曲家の中能島欣一さんがゲスト。曲は「陽炎の踊り」ほか。聞き手は竹内三郎。

青函トンネル工事の切羽で働く男と、蝦夷開拓に入ったその男の祖父の物語を交互に展開し、人生における信念の意味を問う。作：小中太道、音楽：千葉大地。出演：佐野浅夫、大坂志郎、野沢那智ほか。

昭和４０年、山口県下関市の綾羅木郷遺跡から弥生時代の土笛が発見された。その笛に惹かれ音を聞いてみたいと考えた版画家、復元された笛の音に惹かれた作曲家の話と、土笛の素朴な音を伝える。

唱歌「ふるさと」のモデルとなった長野県豊田村永江地区の永江小学校で、子供たちのふるさと意識作りと豊かな人間性の形成を目指して行われている「ふるさと学校」の様子を送る。