１９３２年のロス五輪・馬術障害飛越で優勝、のち硫黄島で戦死した西大佐の物語。競技に臨む心理や戦争への思いを回想形式で描く。原作：城山三郎「硫黄島に死す」。脚本：蓬来泰三、音楽：南安雄。出演：滝田裕介、土佐林みち子、岩田直二ほか。

あと一週間で佃大橋が完成し、渡し舟がその長い歴史を閉じる。安藤鶴夫氏が自身の思い出を交えながら変わりゆく佃島を語る。

戦場で愛馬を失ったショックで記憶をなくした男が、故郷の牧場に帰り、愛馬の幻を追う中で見た出来事をファンタジックに描く。原作：庄野英二、脚本：水尾比呂志、音楽：山本直純。出演：名古屋章、岸田今日子、市原悦子ほか。第１１回オンダス賞ラジオテレビ番組国際コンクール・ミュージカル部門最優秀賞。

津軽地方で昔から幻の鳥とされている「ウトウ」に託して、津軽弁の独特のリズムで小作人と主家の娘の悲恋をうたいあげる詩劇。作：鎌田忠良。出演：長内美那子、小野大五郎、工藤勉。

長崎の浦上平和公園で“戦争の傷痕”を売っている老婆「ババ」と、ひとりの少年「ジョウジ」との交流を描くドラマ。作：宮本研、音楽：横山菁児。出演：北林谷栄、宇野重吉、滝沢修ほか。

クラシックサロン。津軽方言の持つ音楽的な味わいを、現代音楽との組み合わせで引き出した冒険的作品。作曲：本間雅夫。

心臓の血液循環にはじまり、言葉や幸福などにイメージを拡げながら、一人の男が半生を振り返る。脚本：田中千禾夫、音楽：松下真一。出演：平幹二朗、浜田寅彦ほか。

４０歳すぎたら自分の顔に責任を持て、という言葉の「顔」を「声」に置きかえ、声からわかる性格、仕事ぶりなどを探る。「こちら報道局」の特集番組。