新潟県人だけの二龍山開拓団に花嫁として入植した女性の体験談や、満州開拓団の受難の記録をとおして、戦争について考える。

巨大都市に生きる若者がひとりの少女との出会いによって変わっていく過程を音で表現。ファンタスティックな雰囲気と都市生活者の人間喪失感を浮きたたせる。原作：日野啓三、脚本：川崎洋。出演：加藤健一、斉藤とも子。

旅の先々での人、物、自然とのふれあいをウィットに富んだトークと季節の詩でつづる。この回は東京都多摩郡五日市町を訪れた際の話。町の郷土館にある「五日市憲法」についても語られる。

邦楽各種目の名曲を、人間国宝をはじめとする第一人者の演奏で鑑賞する「邦楽百番」。この回取りあげるのは、新内の「三勝半七」千日寺名残鐘。浄瑠璃：富士松長門太夫、新内勝英太夫、三味線：新内勝一朗、上調子：新内勝次朗。

鹿児島県知覧には特攻戦没者１０３６人の霊が眠っている。特攻隊長として知覧から沖縄に飛び立ち戦死した朝鮮人少尉の兄が、戦没者追悼式ため韓国から来日。日本人として戦った弟の足跡をたどる。

第二次世界大戦中、トカラ列島沖で徳之島からの疎開船「武州丸」が撃沈され多数の命が失われたが、公表はされなかった。沈没を隠した当局の意図、遺族の戦後を追う。

歌手アグネス・チャン（陳美齢）は香港生まれでイギリス国籍。彼女が来日した時の体験や感想を交えながら国家、平和、故郷について語る。◆初めて来日したとき、アグネスは「一つの国家、一つの国民」である日本を羨ましく思った。しかし、あまりに豊かな日本に違和感を感じるようにもなったという。「心の平和をすべての人に。安住のふるさとを世界中の人々に」と彼女は熱い想いをこめて訴える。

富山市の小学校教諭の女性のもとに、在日朝鮮人の教え子から２０数年ぶりに手紙が届いた。二つの人生が再びめぐりあい、女性教諭はこの教え子の波乱の半生を知る。