「ゆうれいクラブ」をつくる二人の女子中学生を主人公に、学校の枠組みからはみ出しそうになる思春期の心の揺れを描く。作：妻鹿年季子。ＩＢＣ開局３５周年ラジオドラマ脚本募集入賞作品。

昭和１０年代の「流転」「裏町人生」「妻恋道中」などのヒット曲で知られる、秋田県大館市出身の流行歌手・上原敏。彼の歌は戦争へ向かう暗い時代の人々の心に受け入れられていったが、彼は召集され南方戦線に出征した。

西南の役から百年後、熊本藩士・古閑俊雄の獄中記が発見された。一人の若者が綴った従軍記をもとに、転変の時代の青春を描く。

日本に永住帰国した中国残留孤児とその子どもを描くドキュメンタリー。二つの国籍、差別など彼らを取り巻く環境は厳しいが、彼らは懸命に人生を生きる。

「お猿のかごや」「タンブリンのわ」「見てござる」などを作詞した長野県出身の作詞家山上武夫さんの死から１年。彼の半生を、生前に信濃毎日新聞に連載した自叙伝の朗読と、山上さんの妻、姉、童謡歌手の川田正子さんらへのインタビューでふり返る。◆山上武夫さんは長野市松代町の書画骨董屋の長男として生まれたが、作詞家を目指して上京。病気療養中に手にした童謡集に惹かれて童謡を書き始め、昭和１２年（１９３７）にＮＨＫへの応募作が採用されてラジオで放送された。

１９××年、日本政府は全国言語統一令を発令。それに反発して抵抗する典型的大阪人の活躍を描く。原作・出演：桂三枝。他の出演に岡八郎、月亭八方、西川のりお、河合奈保子ほか。公開落語ドラマ。

邦楽各種目の名曲を、人間国宝をはじめとする第一人者の演奏で鑑賞する「邦楽百番」。この回は三味線の四代野澤錦糸さんを偲んで、鶴澤燕三さんと竹本住大夫さんにお話を伺い、義太夫の「御所桜堀川夜討」を送る。

１９８６年（昭和６１）１１月、ホステスとして出稼ぎに来ていたフィリピン人女性がＨＩＶ（ヒト免疫不全ウイルス）に感染していたと報じられ、パニック騒動となった。番組では、家族の生活を支えるために日本に出稼ぎに来るフィリピン人女性たちにスポットを当て、違法入国、売春、裏で動くエージェント、暴力団の存在などの実態に迫る。