祭を明日にひかえた下町の子どもの気分、路地に響く祭ばやし。三社祭を中心に江戸以来の祭と下町人情を安藤鶴夫氏が語る。

八代目竹本都太夫の長男である作家・安藤鶴夫氏（１９０８～６９）が、義太夫にまつわる思い出を洒脱に語る。◆安藤氏が亡くなった年に再放送され、民放大会ラジオ娯楽番組金賞受賞。

盛り場にたむろする少女たちへのインタビューによって非行の実態を明らかにし、少年非行問題への対応を考える。

ある４回戦ボクサーが試合に臨むまでの過程を、起床から就寝まで密着取材。主人公のつぶやきや迫力のある現実音を巧みに使い、武満徹が独自の音響世界として再構成する。“音の物体詩”。作：安部公房、音響：武満徹。

これからの活躍が期待される新進歌手を紹介する、１９６３年の年始番組。◆４人の新人歌手を、それぞれの後見人が推薦する。出演：丘野美子、三遊亭小金馬、高橋元太郎、中村八大、コロムビア・ローズ、斎藤まつ枝、鈴木ヤスシ、渥美清。

白山麓の白峰村（石川県白山市）に古くから伝わる「かんこ踊り」を紹介する。男５人、女３人の踊り手が紺色の野良着姿で舞う「かんこ踊り」は、白山にこもった泰澄大師を迎えて踊ったのが始まりという。

受験は子供と親を巻き込む切実な問題である。受験生、母親へのインタビューを交え、モンタージュ形式で構成、受験戦争がもたらすものを考える。作：：岩間芳樹、音楽：山本直純。

古事記の国づくり神話に対比しながら、現代の男女が結ばれるまでを描く。現代のいざなぎ、いざなみが軽妙酒脱に会話する。原作：堀田善衛、構成：制作集団水の会、音楽：団伊久磨。出演：フランキー堺、中村メイコ、滝沢修ほか。