消防局と病院が協力し、救急車に医師が同乗する“ドクターカーシステム”を採用している兵庫県西宮市の例から救急体制のあり方を考える。

二人の外国人労働者の日常生活と心情を描き、外国人受け入れ問題にひそむ日本社会の歪みを彼らの視点から浮き彫りにする。

大坂商法の原点・井原西鶴の金銭哲学を、藤本義一氏の著書からの朗読と西鶴本人への架空インタビューで紹介する。

北海道出身のデイブ福原は、松本のライブハウス・ナッシュビルで歌っている。彼は、ビクター国際アマチュア歌謡祭関東甲信越地区大会に出場し、特別賞を受賞する。複雑な出生の秘密を待つ彼の過去を振り返りながら、歌や家族への思いを追いかける。

東京湾で唯一残された谷津干潟（千葉県習志野市）は、数千羽の水鳥が群れ遊ぶ鳥の楽園である。この干潟を舞台に、土地価格の暴騰、家庭の崩壊など、時代の激流に耐えて生きる少女と、彼女をやさしく守る祖父の愛情を描く。作：湯本香樹実、音楽：近藤讓。出演：増田未亜、芦田伸介ほか。

越智正典さんが野球と出会ったのは昭和１１年の洲崎球場だった。長年、野球中継にたずさわった越智さんが自らの野球との出会い、思い出の選手、野球にまつわる数々のエピソードを語る。

詩集「日は降る雪をのぼってきた」は詩人・泉谷明が父親の入院生活の中で、親子の会話、魂のふれあいを綴った物語。泉谷自身が詩を朗読、病床にある父を思う子の心情をうたった詩と回想によって親子の情愛を描く。

「ごんぎつね」の作者、新美南吉は愛知県半田市出身の児童文学作家。薄幸であったが、安城高等女学校の教員時代は唯一穏やかだった。教え子の証言でその人生を描く。