桂小米（桂枝雀）による解説と落語「時うどん」。◆代金を一文づつ払いながら「今、何どきだ」とタイミングよく尋ね、うどんの代金を一文ごまかすという手に感心した男がその真似をするが失敗して勘定を多く払ってしまう。

一人暮らしの老女の孤独と心理を、ミステリー的手法をとりながら、心暖まるタッチで描く。作：梅本重信、音楽：宇野誠一郎。出演：加藤道子、坂本和子ほか。

桂小米（桂枝雀）による解説と落語「蛇含草」。◆うわばみが人間を呑み込んで苦しくなったときになめるという蛇含草。隠居からそれをもらった男、餅を食べ過ぎて苦しくなり人にも効くだろうそれを食べてしまった。

桂米朝による解説と落語「地獄八景亡者戯」。一時間以上かかる大作。◆魚に当たって死んだ喜六が、あの世で隠居に出会う。二人は閻魔大王の裁きで地獄へ行くか極楽へ行くか決めてもらうため、三途の川を渡って閻魔庁へやって来る。

森繁久彌と加藤道子による二人芝居の文芸ドラマシリーズ。音楽は古関裕而。１９５７年４月７日より続く長寿番組。◆「大つごもり」：商家の下働きのお峯は、育ての親である叔父が病で薬代も払えないでいることに、心を痛めている。大晦日、あてにしていたお金が借りられず途方にくれたお峯は、とうとう商家のお金を持ち出してしまう。◆原作：樋口一葉、脚本：若城希伊子。

店主、従業員、客が一つの家族のような民謡酒場「甚太古」を通して、津軽の人々の生活・人生観を描きだす。

桂春團治（三代目）による落語「宇治の柴舟」。◆画の中の女に惚れたという大家の若旦那が宇治に静養に出かける。ある日、窓から川を見ていると画の女にそっくりな女が舟が出ずに困っている。若旦那は女を助けようと船頭になりすまして舟を出す。

パーソナリティー落合恵子が、松尾芭蕉「奥の細道」の旅の心をそれぞれの地にたどる特集番組。地元の人たちとの会話、民謡からビートルズまでの幅広い音楽で、旅のイメージを広げてゆく。朗読は久米明。