４年の間に６回もの手術を受けたガン患者が病気や死の恐怖と闘い、懸命に今を生きている姿を伝える。彼にとって作詩活動こそ生きる勇気の源。そして書きためた詩集「泣き虫」を出版できることになった。広島カープ応援団長であった彼の再起の希望も語られる。

裁判は「静かなる正義」と称せられるが、司法は市民生活に密着しながらも、裁判所には暗い・冷たいといったイメージが付きまとう。裁判に対する市民、弁護士、裁判官の意見を対比させ、現状の裁判制度の問題点と司法改革の動きを探り、裁判と市民生活について考える。実際の裁判についての記者レポートと、裁判制度に関連する憲法の条文朗読を織り交ぜる。

長野県の南半分を縦にぬける木曽街道（中山道の桜沢～神坂）９２ｋｍを旅する番組。案内役は旅行作家の富永政美、ドライバー役は園原リエ。◆桜沢から始まる木曽街道は、塩、魚、昆布、そして情報、権力、争いを運ぶ道。島崎藤村作「夜明け前」に描かれていることでも有名だ。名所の現地案内やそれにまつわる歴史ドラマを交えながら、２人は木曽路を旅する。

沖縄特攻で戦艦大和が沈んだときの乗組員であり、多くの兵士が戦死していった中で生き延びることができた戦艦大和会の３人が、大和の最後の様子をふりかえり、その後の５０年の歩みを語る。

リクエストと留守番電話のメッセージで構成された若者向け番組。留守電を介してお互いどこの誰とも分からない若者たちの不思議なコミュニケーションが成立する。出演は沼田靖子。

ピアノ演奏家としてオーストリアに留学中だった日本人女性が殺害された。当初男女関係のもつれが原因と報道されたため、被害女性の名誉が侵害されたのみならず、悲しみに沈む遺族はいわれなき中傷にまでさらされた。オーストリアには被害者が刑事裁判に当事者として参加する方法がある。事件の真実究明と被害女性の名誉回復をかけて、両親や兄弟はオーストリアで裁判に参加した。

幅広い分野から講師を迎え、日本語をユニークな視点から捉える「私の日本語辞典」。５回シリーズで詩人で放送作家の川崎洋さんを迎える。第５回は小説や演劇に息づく方言の話を伺う。聞き手は秋山和平。

幅広い分野から講師を迎え、日本語をユニークな視点から捉える「私の日本語辞典」。４回シリーズで国語学者の野村雅昭さんを迎える。第１回は野村さんと落語との出会いの話、「落語」という字の由来などを伺う。聞き手は蕪木弘道。