宮沢賢治の童話から、美しい自然とその中を生きぬく動物達の姿を音楽とナレーション、テープの回転操作を駆使して表現する。脚本・構成：原弘男、音楽：富永三郎。出演：石黒達也、村瀬幸子、東恵美子ほか。

“幸福とは”をテーマに、主人公・えり子の成長を描くシチュエーションドラマ。名曲「雪の降る町を」を生んだ番組（１９４９年１０月５日～１９５２年４月３日放送）。作：内村直也、音楽：中田喜直。出演：阿里道子、小沢栄、七尾伶子ほか。

桂文治（九代目）の落語「猫久」、三遊亭金馬（三代目）の落語「佃祭」、橘家円太郎（七代目）の音曲吹寄せをおくる。

戦後を代表する人気ドラマ。空襲の夜の真知子と春樹の数奇屋橋での出会いを発端とする純愛とすれ違いで多くの人気を集めた。作：菊田一夫、音楽：古関裕而。演奏：シャンブル・ノネット（１９５４年４月８日放送終了、全９８回）◆第１回。戦災で孤児となった真知子は、上京した伯父によって強引に連れ出され、佐渡へ向かう船に乗る。空襲の夜に名乗ることもなく別れた青年への思いは募る。

「日曜娯楽版」の後に始まった歌とコント中心のバラエティーショー。聴取者から募集したコントも取り入れた。（１９５２年６月１５日～１９５４年６月１３日放送）◆第１回は、「ユーモア・ポスト」：“梅雨”がテーマの投稿コント、「インサート・コメディ」：久保田耕一作『手錠』、三木トリロー文芸部作「冗談音楽」の３コーナーで構成。

さくらんぼの名産地福島県茂庭を舞台に孤児の島上六郎太、蛮洋先生、かすみ夫人らがヒューマニズムあふれる物語を展開する（１９５１年１月４日放送開始、全３１９回）。作：菊田一夫、音楽：古関裕而。出演：古川緑波（古川ロッパ）、高橋和枝、中井敬輔ほか。

森繁久彌の風刺に富んだ語りとレコード音楽で構成したディスクジョッキー番組。１９５０年から６５年まで１５年７０２回続いた。この回は第７９回。作：市川三郎。

“大阪のノリ”が売り物で、上方演芸ブームの先駆けとなった「上方演芸会」。大阪のスタジオからの公開放送。司会は林田十郎・芦乃家雁玉。この回（１５４回）の出演は、千歳家歳男・松鶴家団之助、夢路いとし・喜味こいし、暁伸・南あき子。