国の指導で経営の大型化が進められてきたイカ漁。しかし“イカの港”と呼ばれている青森県八戸港では、イカ漁船の廃船・解体が続いているという。遠洋イカ漁の漁労長夫妻の話を軸に、国策に翻弄される漁業の現状を報告する。

１９４０年、地域文化を尊重する民芸運動家たちと標準語励行を進める沖縄県との間に沖縄の方言をめぐる論争があった。沖縄方言（ウチナーグチ）がもてはやされる現代、その論争の時代背景や争点の今日的意味を探る。

アルベルト城間がボーカルを務めるバンド・ディアマンテスが、群馬県の日系南米人サッカーチーム“コスモス”に応援歌をプレゼントした。その楽曲「勝利のうた」をテーマにした音楽ドキュメンタリー番組。◆祖父の故郷・沖縄で愛する家族と音楽を育んできたアルベルトだが、日系ペルー人として来日した当初は日本の習慣や言葉に戸惑ったという。同じ苦労をしている“コスモス”の子どもたちに、アルベルトは「生きてる喜び、感じよう」とメッセージを送る。◆ディアマンテスの「勝利のうた」レコーディングには、沖縄の小学生も参加した。曲は子どもたちとの出会いと交流の中で出来上がった。

平日午後の生ワイド番組。金曜はメインパーソナリティの保岡栄二アナウンサーがスタジオを出てラジオカーに乗り込み、リスナーとの「ふれあい散策」を行う。◆この日訪れたのは、昔ながらの漁師町・徳島市の津田。『「バッチ漁」に使うバッチ網は津田で考案された』との話から、保岡アナが地元の人たちにインタビューしてまわり、その事実を追う。

福井市の施設で重度障害者たちが結成したバンド「ミックバラーズ」の活動を伝えるドキュメンタリー。長い時間をかけて高度な音楽を身につけた彼らだが、高齢化が進み、健康を害するメンバーもでてきた。支えあう仲間達を描く。

山口県豊北町の土井ケ浜遺跡は貝砂の砂丘にあるため、発掘された弥生人の骨は完全な形に保たれていた。発掘された三百余体の調査から明らかになった弥生人の暮しや社会構造を考察する。

幅広い分野から講師を迎え、日本語をユニークな視点から捉える「私の日本語辞典」。４回シリーズで国語学者の野村雅昭さんを迎える。第３回はオチについて、録音を聞きながら話を伺う。聞き手は蕪木弘道。

昭和１５年の戦時下、劇団「笑の大学」座付き作家の椿は、警視庁保安課検察係の向坂に台本の検閲をうけていた。喜劇の上映を止めさせようと向坂は、台本を直すよう椿に無理な要求を繰り返すが、それが意外な結果を呼ぶこととなる。作：三谷幸喜、音楽：神谷重徳、藤森弥生。出演：坂東八十助（三津五郎）、三宅裕司ほか。