俳優・沼田曜一は各地を巡りながら民話を収集し、語り伝えることをライフワークにしている。沼田は第二次世界大戦中の沖縄県座間味島でおきた集団自決事件を、「肝苦りさ（チムグりさ）」という現代民話にまとめようと奔走する。

秋田三味線名人の浅野梅若。秋田民謡の伴奏者として民謡界をリードしてきた永沢千恵子。彼らの５０年にわたる芸の軌跡をたどる。

戦前、戦中、戦後、そして現代へと人々の歴史とともに生き続けてきた昭和の歌謡曲をレコードと話でつづる。司会は泉ピン子、関口進アナウンサー。この回は、ゲストに作詞家の星野哲郎さんを迎えた３回目。曲は「三百六十五歩のマーチ」など。

邦楽各種目の名曲を、人間国宝をはじめとする第一人者の演奏で鑑賞する「邦楽百番」。この回は長唄の十四代杵屋六左衛門さんを偲んで、作家の平岩弓枝さんと長唄演奏家の西垣勇蔵さんにお話を伺う。曲は「矢の根」など。聞き手は山岡知博。

芸能界の第一線で活躍中の人、あるいは故人となった人の舞台の録音やレコードに残された演奏などを交え、芸談、エピソードなどを聞くシリーズ「芸と人」。この回は河東節三味線方の山彦河良さん（六世）をとりあげる。出演は竹内道敬、高濱流光妙。

沖縄のバイオリンといわれる胡弓（クーチョー）。華やかさはないがしんみりとした音調で昔から沖縄の人々には親しまれてきた。クーチョーの第１人者といわれる又吉真栄さんがその魅力を語る。

１９５４年９月の青函連絡船・洞爺丸遭難事故。ベテラン船長の下した判断の謎に船内の状況をからめて描写する。原作：上前淳一郎、脚本：清水邦夫、音楽：武満徹。出演：藤田まこと、小池朝雄ほか。

芸能界の第一線で活躍中の人、あるいは故人となった人の舞台の録音やレコードに残された演奏などを交え、芸談、エピソードなどを聞くシリーズ「芸と人」。この回は能楽ワキ方の宝生弥一さんがゲスト。聞き手は小山弘志。