鍾乳洞の中には水、風、石、生物の発する様々な音がある。それら神秘的な音を聞き、３億年前にまで遡る洞窟生成の歴史を探る。案内役は庫本正さん（秋吉台科学博物館館長）。

夏目漱石の「坊っちゃん」に厭な教頭として描かれた“赤シャツ”。そのモデルとされた教頭の子孫が、名誉毀損の訴えを起こすというラジオドラマ。異色の小説裁判は遂に結審を迎える。出演は南海放送アナウンサー、ＤＪ有志。

邦楽各種目の名曲を、人間国宝をはじめとする第一人者の演奏で鑑賞する「邦楽百番」。この回取りあげるのは、地歌の「橋づくし」「初夏の小川」「古道成寺」。唄・三弦：富山清琴、唄・三弦・琴：富山清隆。

新潟県人だけの二龍山開拓団に花嫁として入植した女性の体験談や、満州開拓団の受難の記録をとおして、戦争について考える。

万葉集の選者・大伴家持は２９歳の折、越中の国守となり赴任した。奈良の都での勢力抗争を背景に、役人・家持を現代の単身赴任者と対比してみる。

歌手アグネス・チャン（陳美齢）は香港生まれでイギリス国籍。彼女が来日した時の体験や感想を交えながら国家、平和、故郷について語る。◆初めて来日したとき、アグネスは「一つの国家、一つの国民」である日本を羨ましく思った。しかし、あまりに豊かな日本に違和感を感じるようにもなったという。「心の平和をすべての人に。安住のふるさとを世界中の人々に」と彼女は熱い想いをこめて訴える。

邦楽各種目の名曲を、人間国宝をはじめとする第一人者の演奏で鑑賞する「邦楽百番」。この回取りあげるのは、長唄の「京鹿子娘道成寺」と「土蜘蛛」。唄：鳥羽屋里長、三味線：杵屋五三郎、笛：福原百之助、ほか。

李順子が歌う「キン・アリラン（長いアリラン）」に魅せられたレポーターが、彼女の生い立ちや在日韓国人としてのアイデンティティ確立の経緯を追う。