島崎富蔵はひとり暮らしの年金生活者。いつも放置自転車を修理しては持ち主に届けている老人である。ある日、自転車を捨てる少女マユコを見かける。脚本：西山務、音楽：栗山和樹。出演：藤岡琢也、渡部智美、梅沢昌代ほか。

幅広い分野から講師を迎え、日本語をユニークな視点から捉える「私の日本語辞典」。２回シリーズで民俗学者で地名研究家の谷川健一さんを迎える。第１回は地名研究の学問的性格について。聞き手は秋山和平。

先発や抑えの投手が注目を集めがちなプロ野球界で、主に中継ぎとして活躍し、防御率タイトルを獲得、リーグ登板記録も達成した、福間納投手。昭和６０年の阪神タイガース優勝にも大きく貢献した。中継ぎを天職として極めた彼の足跡を、阪神が日本一となった年を中心に振り返る。監督・選手たちへのインタビューや、緊迫感みなぎる試合の再現場面を挿入し、福間の中継ぎにかける野球哲学を浮き彫りにする。原作：後藤正治「奪われぬもの」。

１９５２年に始まり以後１７年間日本の洋楽界をリードし続けた「Ｓ盤アワー」が、往時の雰囲気そのままで２８年ぶりに復活。第１夜は「Ｓ盤スクリーンミュージック」映画音楽特集。ＤＪ・帆足まり子。

’９７ＲＡＢラジオチャリティーミュージックソン・生ラジオドラマ。視覚障害についての理解をすすめるために、放送局パーソナリティーが視覚障害者と一緒になって生放送のラジオドラマに挑戦する。◆やる気を失い、自分の受け持ち番組で降番を告げようとしているラジオのＤＪが、突然入ってくる視覚障害者からの電話に大いに動かされ、再びラジオの世界に目を向けていくストーリー。脚本：畑沢聖悟。出演：伊奈かっぺい、上明戸華恵、田中耕一ほか。◆青森放送では毎年１２月２４日正午から２５日正午までの２４時間、音の出る信号機を寄贈する基金を募るために「ＲＡＢラジオチャリティミュージックソン」を生放送する。深夜枠は恒例の生ラジオドラマ。

幅広い分野から講師を迎え、日本語をユニークな視点から捉える「私の日本語辞典」。２回シリーズで民俗学者で地名研究家の谷川健一さんを迎える。第２回は地名と伝承、動物と地名の関わりなどについて。聞き手は秋山和平。

舞台美術家の妹尾河童氏は、改名する前は「肇（はじめ）」という名だった。妹尾氏が少年時代の想い出を元に執筆した半自伝的小説「少年Ｈ」をラジオドラマ化。好奇心と正義感あふれる少年Ｈの目線で、戦前から戦後の日本の姿を綴る。全２回中の２回目。原作：妹尾河童、脚本：山元清多、音楽：佐久間順平。出演：橋爪功、下塚誠、山下智子ほか。

神戸の小さなＦＭラジオ局でバイリンガルＤＪとして働くルルゥは、阪神大震災で被災し、情報不足と相談相手のいない不安に悩む人々のため、相談番組のホットラインを開設する。作：小池康生、大谷知史。語り：渡部大之伸、出演：ブライアン・ホルス、押谷かおり、國村隼ほか。