孫娘と勘違いされた女優志願の娘と老婆の奇妙な会話を通じ、庶民の生活感情を浮き彫りにしていく。作：鶉野昭彦。出演：条文子、中村加奈子。

桂春蝶による落語「ぜんざい公社」。◆国営のぜんざい公社に食べに入ると、受付で身分の確認のために住所、氏名、生年月日などをきかれ、証書発行の手数料を取られる。さらに窓口、銀行、診療所などあちこちに行かされる。

森繁久彌と加藤道子による二人芝居の文芸ドラマシリーズ。音楽は古関裕而。１９５７年４月７日より続く長寿番組。◆季節のない街・その３「牧歌調」：長屋に暮らす増田と河口という二組の夫婦がいた。亭主は毎日働きに出て、女房は顔を合わせてはお喋りをするという、どこにでもいる仲の夫婦たちだった。ところがある日、増田の夫は河口の妻と、河口の夫は増田の妻と暮らすようになる。◆原作：山本周五郎、脚本：大西信行。

ブラジルの日系人社会から孤立し、日本人への不信を露わにしながらも日本国籍を捨てない一人の男の心の軌跡を描く。作：高垣葵。出演：小松方正、蟹江敬三、花沢徳衛ほか。

桂文我による落語「打飼盗人」。◆強盗が戸をこじ開けて入ってくる。しかしその家に住む大工はばくちで負けて道具箱まで質に入れてしまっているほどで、盗むようなものは何も残っていなかった。「打飼」とはさいふのこと。

１９７４年の出来事を中山千夏が振り返る年末特集。

愛媛県宇和島の牛鬼祭りに使われる面は、職人が丹念な仕事で創っている。後継者難に悩むある老職人の姿を伝える。

森繁久弥のワンマンショー。雪をテーマに語り、歌（満州里小唄、雪の降る町を）、詩の朗読、寸劇などを繰り広げる。