桂小文枝による落語「鍬潟」。◆身長二尺足らずの男が、友人に背が低いのをからかわれて落ち込んでいたが、隣人に四尺足らずの関取鍬潟（くわがた）が八尺五寸の雷電を負かした話を聞いて元気を出し、相撲部屋に弟子入りする。

北九州上空で演習中の自衛隊機が墜落する。パイロットは脱出し一命をとりとめるが、古代の日本にタイムスリップしていた。作：大林清、音楽：小谷肇。出演：田沢和正、中谷一郎、村松英子ほか。

森繁久彌と加藤道子による二人芝居の文芸ドラマシリーズ。音楽は古関裕而。１９５７年４月７日より続く長寿番組。◆季節のない街・その２「親おもい」：敗戦のどさくさで行方不明になっていた兄が１０年ぶりに帰ってきた。しかし兄は母にお金の無心をし、工面してもらった金を受け取るといなくなるということの繰り返し。弟の辰弥はそんな兄のことを苦々しく思う。◆原作：山本周五郎、脚本：大西信行。

桂枝雀による落語「日和ちがい」。◆用事があって出かけようと思っている男が、どうも空模様が気になるので易者にきいてみると「今日は降るような日和じゃない」と言われ、安心してかさを持たずに出かけて行くが、大雨が降ってくる。

孫娘と勘違いされた女優志願の娘と老婆の奇妙な会話を通じ、庶民の生活感情を浮き彫りにしていく。作：鶉野昭彦。出演：条文子、中村加奈子。

桂米朝による落語「親子茶屋」。◆商家の親方が遊び人の息子を呼んでその放蕩を戒めるが、理屈をこねて口答えするので腹を立てる。すっかり息子にあいそをつかした親方は出かけてしまうが、実は遊びに行っていた。

桂枝雀による落語「犬の目」。◆目を患った男が友人の紹介で医者に行くと、くさりかけていると言われ目玉をくり抜かれてしまう。洗浄した目玉を干していると犬が食べてしまい、困った医者は犬の目を取って男に入れてしまう。

桜島爆発をテーマにした番組を放送中に、鹿児島を震度６の烈震が襲う。突発的な災害が発生したとき、ラジオは何を伝えることが出来るのかを考察する架空ドキュメント。