みやぎ民話の会代表・小野和子さんは東北各地の民話の採訪を続けて３０年になる。小野さんが集めた民話の中から女性が主人公の６話が選ばれ、採訪時の体験談や民話の裏に隠された意味の考察が披露される。方言による民話の「むかし語り」と、小野さんによる解説の「あと語り」。そのふたつから、みちのくの女たちの姿と小野さんの民話に抱く思いを描く。

胎児の障害の有無を調べる「出生前診断」技術。胎児の異常が分かると人工妊娠中絶されることが多い現代、安易な生命の選別につながりかねない技術をどう受けとめるべきかを問う。密室の議論を行う日本産科婦人科学会、研究を進める医療現場。優生思想だとして反発する女性や、障害者、妊婦、臨床医、カウンセラー等の声を通して見えてくる現実は…。

ＫＮＢラジオのワイド番組内で放送している視覚障害者の俳句コーナー「アンソロジー朝のおと」。そのコーナー投句者の一人の男性に焦点を当てる。中途失明者である男性が新しい人生を進む覚悟を決め自立するまでの道筋を、本人と妻の回想を基に、その時々に詠んだ俳句を織り交ぜて描いていく。

ＮＨＫ学園・自分史文学賞の大賞を受賞した作品をドラマ化。◆原作者の三宮麻由子さんは４歳の時に失明した。彼女の思い出は「音のアルバム」。人生の折にふれ、その時々の音を録音している。さまざまな出会いの中でも野鳥との出会いは、三宮さんの世界観を一変させるのものだった。劇中のピアノは三宮さんの演奏によるもの。脚本：山本雄史、音楽：丸山和範。出演：白島靖代、有川博、上村香子ほか。

ＤＪは長野市出身のノンフィクション作家・小林照幸。およそ１０年前に経験した浪人生活の苦しみや迷い、心の支えになったことなどを、ディスクジョッキースタイルで受験生へ向けて語る。デビュー作「毒蛇」の一部も紹介される。

ガンと闘いながら、１０年以上も歌い続けるシンガー綾戸智絵。京都ノーザンチャーチ北山教会で行われたコンサートの模様とインタビューをオーバーラップさせて、彼女の生き様を浮かび上がらせる。曲は「ＹＯＵ　ＡＲＥ　ＨＥＲＥ」「ＯＶＥＲ　ＴＨＥ　ＲＡＩＮＢＯＷ」ほか。

今は昔、その里では６０を超えた老人は、里から離れた蕨野の丘へ行くならわしあった。姥捨（うばすて）を題材にして、生きることの悲しみと美しさ、老いてなお他者へのいたわりと生への執着を失わない老人たちの姿を描いた物語。全２回の前編。原作：村田喜代子、脚本：竹内日出男、音楽：北爪道夫。出演：鈴木光枝、若村麻由美、北村和夫ほか。

ＲＦラジオ日本開局４０周年を記念した企画。生ワイド番組に挿入する形で放送。「開局から６０年安保まで」「麻薬追放キャンペーン」「国鉄鶴見事故～飛鳥田革新市政」の３つのパートに分け、横浜のニュース４０年を振り返り、取材裏話を当時報道に携わっていた方々に語ってもらう。