１９６８年に日本初の心臓移植が北海道で行われた。それ以来３０年、国内での脳死に対するタブー視は続き、難産の末に臓器移植法が誕生した。足踏みを続ける脳死と臓器移植問題の背景を検証する。

官民が一体となった大型開発が進む福岡市。その市政を揺るがした自民党パーティー券問題について、政官業の癒着の構図を明らかにするとともに、市民がどのように問題に向き合ったかを検証する。

阿賀野川流域の多くの人々の運命を変えた新潟水俣病。平成８年の第二次水俣病訴訟和解で事件はおさまると思われた。しかし第一次訴訟の人々、第二次訴訟の人々、訴訟に参加せずに和解金だけ手にする人々…、地域の人々の間には深い溝とわだかまりが残った。そのような中で住民が取り組み始めた地域再生の道をさぐる活動を伝える。

今は昔、その里では６０を超えた老人は、里から離れた蕨野の丘へ行くならわしあった。姥捨（うばすて）を題材にして、生きることの悲しみと美しさ、老いてなお他者へのいたわりと生への執着を失わない老人たちの姿を描いた物語。全２回の後編。原作：村田喜代子、脚本：竹内日出男、音楽：北爪道夫。出演：鈴木光枝、若村麻由美、北村和夫ほか。

近未来のオオサカシティを駆けるストリートキッズたちの活躍を描くシリーズ。全１０回の第３回。テムジンを探すタケルと仲間たちは中国マフィアから情報を得ることに成功する。作：松本雄吉、音楽：内橋和久。出演：劇団維新派、田辺泰志、岩村吉純ほか。

地雷除去中に片手片足を失ったクリス・ムーン氏が地雷廃絶を訴えるために挑戦したチャリティーマラソンの実況録音と、地雷を一つ除去したら木や花を１本ずつ植えようと訴える童話をもとに構成する。原作：柳瀬房子「サニーのお願い・地雷ではなく花を下さい」。脚本：竹内日出男、音楽：北爪道夫。

みやぎ民話の会代表・小野和子さんは東北各地の民話の採訪を続けて３０年になる。小野さんが集めた民話の中から女性が主人公の６話が選ばれ、採訪時の体験談や民話の裏に隠された意味の考察が披露される。方言による民話の「むかし語り」と、小野さんによる解説の「あと語り」。そのふたつから、みちのくの女たちの姿と小野さんの民話に抱く思いを描く。

現代社会の環境問題を地球規模で考える、パロディー・教養・バラエティ番組。◆武器兵器の濫用を考える「ドレミファ・ウエポン」、ゴミ分別を考える「燃える夫婦」、農薬散布問題を考える「おお芝生はみどり」、野生生物の保護を考える「動物の人権１１０番」などで構成。