「お猿のかごや」「タンブリンのわ」「見てござる」などを作詞した長野県出身の作詞家山上武夫さんの死から１年。彼の半生を、生前に信濃毎日新聞に連載した自叙伝の朗読と、山上さんの妻、姉、童謡歌手の川田正子さんらへのインタビューでふり返る。◆山上武夫さんは長野市松代町の書画骨董屋の長男として生まれたが、作詞家を目指して上京。病気療養中に手にした童謡集に惹かれて童謡を書き始め、昭和１２年（１９３７）にＮＨＫへの応募作が採用されてラジオで放送された。

日本人に馴染み深い童謡や演歌のメロディは外国人にどんなイメージを与えるのか。アジア６か国１０人の留学生に集まって自由に話してもらう。

戦後、日本海軍の軍港から米軍基地の街に変貌した横須賀。ジャズをはじめ、戦後風俗が溢れたヨコスカの姿を関係者の証言で描く。構成・脚本：川崎洋。

舞台は現代。宇和島東高校と松山商業高校の野球中継に、正岡子規が解説者として登場。アナウンサーはカタカナ言葉を禁止され、和風実況に挑戦することに。中継でのやり取りや挿入される“再現証言ドラマ”で、子規の人となりを様々な面から紹介する。

日本に永住帰国した中国残留孤児とその子どもを描くドキュメンタリー。二つの国籍、差別など彼らを取り巻く環境は厳しいが、彼らは懸命に人生を生きる。

「ゆうれいクラブ」をつくる二人の女子中学生を主人公に、学校の枠組みからはみ出しそうになる思春期の心の揺れを描く。作：妻鹿年季子。ＩＢＣ開局３５周年ラジオドラマ脚本募集入賞作品。

陽気な海の男がたどった幸せとはいえない人生を、ときにおもしろおかしく、ときに飄々と、問わず語りのひとり芝居で演ずる。作：高木達、音楽：水谷川忠俊。出演：若山富三郎。

騎手にあこがれて騎手学校に入学するが訓練中に落馬。リハビリの甲斐なく騎手を諦めざるを得なくなった女性がその青春を語る。構成：石井彰、音楽：小室等。