小林秀雄氏（１９０２・８３）が文筆生活に入った経緯、東大入学時のエピソード、文芸春秋の従軍記者として中国に赴いたときの思い出などを語る。聞き手は文芸春秋社編集局長の池島信平氏、中央公論社社長の嶋中鵬二氏。

ドイツ・ロマン派の詩人フウケの小説などによって親しまれている「水の精」の物語を、幻想的な音楽詩劇に構成する。構成、音楽：三善晃。詩：岸田衿子。出演：山本安英、幸田弘子、岸田今日子ほか。

“坂は照る照る鈴鹿は曇る”という鈴鹿馬子唄を核に、民謡をテーマにした管弦楽によって京から鈴鹿越えの道行きの様子をつづる。作曲・指揮：伊藤隆太。

俳人・高浜虚子（１８７４～１９５９）、数え年８５歳の新年の録音。次女星野立子さんも同席し、郷里・松山や正岡子規の思い出などを語る。

生まれながら目・耳・口が不自由な少女を一人の人間として教育していく、山梨県立盲学校校長夫妻と保母たちの苦闘の記録。

叔父夫婦に引き取られたユウ子は慰めを人形に求める。ある日家が火事になり、人形を置き忘れたユウ子は火中に飛び込んでしまう。作：木村嘉長、作曲：小林秀雄。出演：加藤玉枝、木下喜久子、新道乃里子、木下秀男ほか。

目の不自由な子供たちが盲学校で明るく勉強する生活記録。

江戸川乱歩氏（１８９４・１９６５）が処女作「二銭銅貨」を書いた頃の思い出、探偵小説はなぜ女性に好まれるのかなどを語る。聞き手は文芸春秋社編集局長の池島信平氏。